ボルテージ Research Memo(14):創業当初から“恋愛”と“戦い”をテーマに全くぶれないスタンス
[15/03/20]
提供元:株式会社フィスコ
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■会社概要
(1)沿革
ボルテージ<3639>は1999年、現代表取締役会長の津谷祐司(つたにゆうじ)氏により設立された。津谷氏は博報堂(現博報堂DYホールディングス<2433>)に入社後、1993年に米国UCLA映画学部大学院に留学し、映画監督術やコンテンツビジネスを学んだ。帰国後、博報堂を退社し同社を設立した。
同社の主力事業であるモバイルコンテンツ事業は、設立当時は「携帯公式サイト事業」という名称であった。当時は携帯公式サイトが代表的プラットフォームであり、そこに注力してコンテンツを提供していたという背景がある。草創期には他に広告やEコマースの事業なども手掛けていたが、これらの事業からは2010年までに順次撤退し、現在では「モバイルコンテンツ事業」に特化して事業を行っている。
同社のコンテンツは創業当初から“恋愛”と“戦い”をテーマにしたものが基本で、そのスタンスは現在に至るまで全くぶれていない。同社は、技術や機器の進化、あるいはガラケーからスマホへのシフトに対応する形で、コンテンツの配信プラットフォームを携帯公式サイト、SNS、OS系(Android、iPhone)へと順次拡大させてきた。
主力事業として「恋愛」にフォーカスしてモバイルコンテンツを提供してきた同社だが、2013年5月に「生存率0%!地下鉄からの脱出」をローンチして「サスペンスアプリ」に事業領域を拡大した。そして、経営体制を若い世代に移行し次の成長フェーズを創出するため、同年7月に津谷氏が取締役会長(現代表取締役会長)となり横田氏が代表取締役社長に就任。2014年には「新・生存率0%!地下鉄からの脱出」と「ゴシップライター 〜消えたアイドルを救え」とサスペンスアプリを立て続けにリリースし、「恋愛ドラマアプリ」と「サスペンスアプリ」の2つを同社の基本路線とすることを明確にした。
また、同社は海外展開にも積極的で、その拠点として2012年5月に米サンフランシスコにVoltage Entertainment USA, Inc.を設立し、津谷氏が現地に移ってCEOに就任した。
なお、株式市場には2010年に東証マザーズに上場し、翌2011年に東証1部に変更となり、現在に至っている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
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