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ワールドHD Research Memo(5):業績の拡大に伴い、ROEなどの収益性指標はいずれも向上

注目トピックス 日本株

■決算動向

(3)財務状況と経営指標

ワールドホールディングス<2429>の2014年12月末の財務状況は表のとおりで、総資産残高は前期末比15,520百万円増の46,087百万円となった。主な増加要因は、現預金の増加(+4,823百万円)と販売用・仕掛販売用不動産の増加(+7,784百万円)、のれんの増加(+1,314百万円)による。

一方、負債合計は前期末比13,777百万円増の37,660百万円となった。販売用不動産の購入や子会社株式の取得を目的とした有利子負債の増加(+9,039百万円)に加えて、不動産事業未払金(+1,369百万円)や未払税金(+1,071百万円)などが増加した。また、純資産は利益剰余金の増加(+1,824百万円)を主因に、前期末比1,743百万円増の8,426百万円となった。

主要経営指標で見ると、経営の安全性を示す自己資本比率やD/Eレシオなどが前期よりも悪化した。前述したように有利子負債が増加したことによる。ただ、2015年前半は不動産事業で複数の新築マンションの引き渡しが進むことから、有利子負債は減少に転じ、財務体質の改善が進むものと見込まれる。

一方、収益性指標では業績の拡大に伴い、ROA、ROE、営業利益率といずれの指標も向上している。特にROEは30%を超えており、財務レバレッジを効かせた経営戦略が奏効した結果と言える。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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