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ソフトクリエイトホールディングス<3371>SE2015年問題で事業環境は良好

注目トピックス 日本株
ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』3月19日放送において、ソフトクリエイトホールディングス<3371>を取り上げている。主な内容は以下の通り。

■注目ポイント
情報サービス各社の株価上昇が目立っている。もともと、SEの2015年問題というSE不足の事態が想定されていた業界であり、人手不足問題を考慮しなければ、非常に事業環境は良好な状況と捉えられる。さらに、マイナンバーへの関心が高まったことで、足元で投資家の注目度が高まる状況になっている。こうしうたなか、昨年高値から約20%下落した水準にある現在の同社の株価は非常に出遅れ感が強いと考えられる。同社の関連するeコマース分野も市場の急成長が期待される分野であり、BtoC市場だけをとってみても、2013年に11兆円の市場規模が2020年には約20兆円に倍増する見込みと試算されている。足元の楽天の強い動きなどは刺激材料になってもおかしくないと考える。

■会社概要
ソフトクリエイトホールディングス<3371> は、中堅企業から大企業を対象にe コマースを支援するサービス、EC ソリューション事業を中核に据えている。累計で800 社を超える顧客での利用実績があり、国内のe コマース支援サービス分野でのシェアは40% を超えトップシェアとなっている。

■主な事業内容
事業部門は3 つ。「EC ソリューション事業」のほか、法人向けにネットワーク構築サービスと自社開発ソフトの販売を行う「SI 事業」、ハードウェア及びソフトウェアの仕入販売を行う「物品販売事業」がある。売上構成比は「EC ソリューション事業」と「物品販売事業」が高いが、「SI 事業」は利益率が高く、利益構成比は「EC ソリューション事業」、「SI 事業」の順となっている。

■ECソリューション事業の詳細
EC ソリューション事業は、顧客企業のe コマース事業をサポートする業務で、「ecbeing」の名称でサービスしている。EC サイトの構築とその運営・保守及びマーケティング支援などを一括で提供するものだ。同事業では2010 年3 月期から2014 年3 月期の4 決算期の間に、売上高は年平均17.3%、経常利益は同13.6% の成長を達成した。収益の中心はEC システム売上高であるが、最近の注目すべき動きとしてはWeb プロモーション売上高の伸びが挙げられる。

■Web プロモーションとは
Web プロモーションとは、同社が「デジタルマーケティング事業」と呼んでいる比較的新しい事業で、いわゆるインターネット広告のビジネスだ。これは同社の「ecbeing」の顧客を対象に、上乗せでネット広告サービスを提供するという事業モデル。

■Web プロモーションによるシナジー効果
EC サイト運営を通じて得られるデータと、インターネット広告からのデータを両方活用することで、より効果的な広告を打ち出したり、あるいは逆に広告効果の分析に基づいてEC サイトを改変したりといったことが、両方を手掛けることによって、より効率的かつスピーディにできることになる。同社の融合サービスは、着実に顧客の支持を集めており、実際、EC サイト構築件数は2013 年3 月期から増加スピードが増してきているが、これはWeb プロモーションとのシナジー効果が背景とみられる。同社のようにe コマース支援ビジネスとインターネット広告代理店ビジネスを併営している企業は現時点ではほとんどいない。

■SI事業の詳細
同社のSI 事業は回線ネットワークの構築と、ワークフローソフトウエアを中心とした自社開発ソフトの販売の2 つに大きく分けられる。同事業における基本姿勢はカスタマイズの要素を排除し、レディメイドのままで役務・商品(ソフト) を提供するというもの。こうしたビジネスモデルとなっている結果、粗利益率は40% 〜 50% と非常に高いことが特徴。なお、足元ではセキュリティソフト「L2 ブロッカー」の販売が好調、同製品は外部から持ち込んだPC のネットワーク接続を防ぐ機能に特徴がある。

■足元の業績動向
2015年3月期の第3四半期決算では、売上高が前年同期比5.0%増の86.28億円、営業利益が同3.8%増の10.18億円だった。e コマース市場の拡大に加え、強化中のWeb プロモーション事業が合わさって、主力のEC ソリューション事業が順調に拡大している。

■今後の業績見通し
2015 年3 月期通期の業績は売上高11,500 百万円(前期比4.3% 減)、営業利益1,501 百万円(同2.2% 増)と想定。これらは期初予想から変更がないが、第2 四半期決算が予想を上回る業績となったことで、通期の売上高は200 百万円程度の上振れとなり、利益もそれに伴って当初計画を上回ってくると期待される。目下のところは、下期も上期同様の事業環境が続いており、特別な業績変動要因は見られないようだ。

2015 年3 月期は業績的にはほぼ横ばい圏での推移が予想されているが、2016 年3 月期以降は、収益の成長が再び加速してくるとみられる。そのけん引役はEC ソリューション事業であり、そのなかのWeb プロモーション事業が順調に拡大するとみられることがその背景。現時点で同社のEC ソリューション事業では約600 社が稼働顧客として存在しているが、このうち約40% 程度(約240 社) がWeb プロモーション事業の潜在顧客とみられ、Web プロモーション事業の売上規模は現状の3 倍から4 倍になる可能性を有する。

ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30〜14:45放送




<TM>

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