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クロスマーケ Research Memo(6):M&Aによる負債比率の上昇は一時的

注目トピックス 日本株
■財務状態

クロス・マーケティンググループ<3675>の2014年12月期末の財務状況について見ると、総資産残高は前期末比3,860百万円増加し、7,872百万円となった。KadenceグループのBS取込みにより売上債権(同390百万円増)、仕掛品(同296百万円増)及びのれん(同1,455百万円増)が増加したことに加えて、本社移転に伴い建物(同248百万円増)、工具、器具及び備品(同158百万円増)、敷金(同224百万円増)が増加したことが主要因。

一方、負債を見ると、M&Aの資金調達から有利子負債が短期・長期合わせて前期末比2,536百万円増加したほか、買入債務(同284百万円増)、未払金(同249百万円増)もM&Aの影響によりそれぞれ増加し、合計では同3,521百万円増加し4,975百万円となった。また、純資産は利益剰余金が同210百万円増加したために、合計では同340百万円増加の2,897百万円へ増加した。

M&Aのための資金調達のため、長短借入金が増加し、結果として自己資本比率は2013年12月期末の61.3%から34.5%へ大幅な低下となった。ただ、2013年から2015年2月のR&Dの連結子会社化までで当面のM&Aが一巡したとみられること、キャッシュ・フローが黒字を確保しやすい事業構造であるため、財政状態は今後改善するものと予想される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)




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