ラクーン<3031> 「スーパーデリバリー」新規出展企業の堅調な獲得が継続
[15/04/01]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』3月26日放送において、ラクーン<3031>を取り上げている。主な内容は以下の通り。
■会社概要
アパレル・雑貨業を中心とした中小小売店向けBtoB(企業間取引)サイト「スーパーデリバリー」を運営している。会員店数や出展企業数は着実に増加しており、今後も安定成長が見込まれる。また、子会社で展開する売掛債権保証事業が第2の収益柱として急成長しているほか、3年前より開始したPaid事業も加盟企業数の増加により今下期に単月黒字転化する見通し。企業間取引の電子化進展とともに業績拡大中の企業として注目。
■事業概要
事業セグメントは、EC事業、Paid事業、売掛債権保証事業の3つに区分される。なお、EC事業が売上高、利益の65%以上を占める主力事業となっている。
(1)EC事業
EC事業ではBtoBのeコマース関連サービスを展開しており、「スーパーデリバリー」事業と2014年3月よりサービスを開始した「COREC」事業が含まれる。
同社の主力事業である「スーパーデリバリー」は、アパレル・雑貨を中心とした中小小売店向けの仕入れECサイト事業である。2015年1月末時点での会員小売店数は43,398店舗、出展企業数1,057社、商材掲載数452,000点となっており、BtoBに特化した専門サイトとしては日本最大級となる。
「COREC」とは、BtoB における受発注処理業務を、Web 上で一元管理するクラウド型の受発注ツールの提供サービスのことである。受発注処理のコスト削減、効率化を目的として開発された。現状、7 割以上の企業が受発注の手段として、FAX やメールなど複数の形態を取引先ごとに使い分けながら行っており、非常に煩雑な作業となっている。こうした課題を解決したものが「COREC」のサービスとなる。
(2)Paid事業
2011年10月よりサービスを開始した「Paid」事業とは、BtoBの企業間取引で取引先に対する与信審査から請求・代金回収手続きまでを一括して請け負い、売掛金を保証する決済サービスのことである。売掛金の保証額に対して一定料率を掛けたものを「保証料」(保証額の3.0%程度)として売上高に計上している。
サービス開始当初は「スーパーデリバリー」会員向けの売上(社内向け)が大半を占めていたが、認知度の向上とともに加盟企業数が増加し、足元では対外顧客向けが3分の1を占めるまでに成長してきている。主に掛売り決済ニーズの高いアーリーステージのベンチャー企業を中心に加盟企業数は1,100社超となり、増加ペースも加速化している。
(3)売掛債権保証事業
2010年11月に子会社化したトラスト&グロースが手掛ける売掛債権保証事業は、顧客企業の取引先の売掛債権を保証し、仮に取引先が支払い不能に陥った場合には、あらかじめ設定した保証金額を顧客に支払うサービスである。顧客にとっては一定の保証料を払うことで、貸し倒れリスクをヘッジすることになる。貸し倒れリスクなども考慮してあらかじめ設定された保証料率に基づいた保証料が売上高として計上されることになる。なお、売上高の計上方法としては、保証期間で毎月按分した額が保証料収入として計上されることになる。このため、保証残高に連動するストック型ビジネスと言える。2015年1月末の保証残高は52.78億円と右肩上がりに拡大している。
■業績動向
2015年4月期の第3四半期(2014年5月-2015年1月)決算は、売上高が前年同期比5.9%増の15.18億円、営業利益が同38.3%増の2.54億円で着地した。「スーパーデリバリー」は、営業体制変更の効果により新規出展企業の堅調な獲得が継続したほか、会員小売店からのニーズの高い出展企業の獲得も増加し、流通額の増加に寄与した。また、「COREC」については、9月より有料プランの課金を開始したが、ビジネスの初期段階であることから、引き続き知名度の向上及びユーザー(サプライヤーとバイヤー)の獲得に注力しており、第3四半期末におけるユーザー数は1,620社となった。
2015年4月期の通期業績予想については、第3四半期までの好調な推移を受けて、今年1月に上方修正している。売上高は、前期比6.1%増の20.50億円、営業利益は同31.6%増の3.25億円となる見通し。なお、業績予想の上方修正とともに期末配当の増額も発表しており、前期の4.25円に対し今期は6.80円(従来予想は5.30円)となる。
■株価動向
25日線に沿った強いトレンドが継続している。これまでの動きを見ると、大幅上昇後の調整で25日線に接近、その後また大幅上昇するというトレンドが続いている。今回も3月半ばの急騰後の調整で支持線となる25日線に接近しており、再動意が期待される形状となっている。昨年来高値905円の更新、さらには一昨年11月高値の993円、大台の1000円が目標として意識されてくるだろう。
ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30〜14:45放送
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■会社概要
アパレル・雑貨業を中心とした中小小売店向けBtoB(企業間取引)サイト「スーパーデリバリー」を運営している。会員店数や出展企業数は着実に増加しており、今後も安定成長が見込まれる。また、子会社で展開する売掛債権保証事業が第2の収益柱として急成長しているほか、3年前より開始したPaid事業も加盟企業数の増加により今下期に単月黒字転化する見通し。企業間取引の電子化進展とともに業績拡大中の企業として注目。
■事業概要
事業セグメントは、EC事業、Paid事業、売掛債権保証事業の3つに区分される。なお、EC事業が売上高、利益の65%以上を占める主力事業となっている。
(1)EC事業
EC事業ではBtoBのeコマース関連サービスを展開しており、「スーパーデリバリー」事業と2014年3月よりサービスを開始した「COREC」事業が含まれる。
同社の主力事業である「スーパーデリバリー」は、アパレル・雑貨を中心とした中小小売店向けの仕入れECサイト事業である。2015年1月末時点での会員小売店数は43,398店舗、出展企業数1,057社、商材掲載数452,000点となっており、BtoBに特化した専門サイトとしては日本最大級となる。
「COREC」とは、BtoB における受発注処理業務を、Web 上で一元管理するクラウド型の受発注ツールの提供サービスのことである。受発注処理のコスト削減、効率化を目的として開発された。現状、7 割以上の企業が受発注の手段として、FAX やメールなど複数の形態を取引先ごとに使い分けながら行っており、非常に煩雑な作業となっている。こうした課題を解決したものが「COREC」のサービスとなる。
(2)Paid事業
2011年10月よりサービスを開始した「Paid」事業とは、BtoBの企業間取引で取引先に対する与信審査から請求・代金回収手続きまでを一括して請け負い、売掛金を保証する決済サービスのことである。売掛金の保証額に対して一定料率を掛けたものを「保証料」(保証額の3.0%程度)として売上高に計上している。
サービス開始当初は「スーパーデリバリー」会員向けの売上(社内向け)が大半を占めていたが、認知度の向上とともに加盟企業数が増加し、足元では対外顧客向けが3分の1を占めるまでに成長してきている。主に掛売り決済ニーズの高いアーリーステージのベンチャー企業を中心に加盟企業数は1,100社超となり、増加ペースも加速化している。
(3)売掛債権保証事業
2010年11月に子会社化したトラスト&グロースが手掛ける売掛債権保証事業は、顧客企業の取引先の売掛債権を保証し、仮に取引先が支払い不能に陥った場合には、あらかじめ設定した保証金額を顧客に支払うサービスである。顧客にとっては一定の保証料を払うことで、貸し倒れリスクをヘッジすることになる。貸し倒れリスクなども考慮してあらかじめ設定された保証料率に基づいた保証料が売上高として計上されることになる。なお、売上高の計上方法としては、保証期間で毎月按分した額が保証料収入として計上されることになる。このため、保証残高に連動するストック型ビジネスと言える。2015年1月末の保証残高は52.78億円と右肩上がりに拡大している。
■業績動向
2015年4月期の第3四半期(2014年5月-2015年1月)決算は、売上高が前年同期比5.9%増の15.18億円、営業利益が同38.3%増の2.54億円で着地した。「スーパーデリバリー」は、営業体制変更の効果により新規出展企業の堅調な獲得が継続したほか、会員小売店からのニーズの高い出展企業の獲得も増加し、流通額の増加に寄与した。また、「COREC」については、9月より有料プランの課金を開始したが、ビジネスの初期段階であることから、引き続き知名度の向上及びユーザー(サプライヤーとバイヤー)の獲得に注力しており、第3四半期末におけるユーザー数は1,620社となった。
2015年4月期の通期業績予想については、第3四半期までの好調な推移を受けて、今年1月に上方修正している。売上高は、前期比6.1%増の20.50億円、営業利益は同31.6%増の3.25億円となる見通し。なお、業績予想の上方修正とともに期末配当の増額も発表しており、前期の4.25円に対し今期は6.80円(従来予想は5.30円)となる。
■株価動向
25日線に沿った強いトレンドが継続している。これまでの動きを見ると、大幅上昇後の調整で25日線に接近、その後また大幅上昇するというトレンドが続いている。今回も3月半ばの急騰後の調整で支持線となる25日線に接近しており、再動意が期待される形状となっている。昨年来高値905円の更新、さらには一昨年11月高値の993円、大台の1000円が目標として意識されてくるだろう。
ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30〜14:45放送
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