MDV Research Memo(2):大株主に医療関連業界の大手企業が名を連ねる
[15/04/14]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■会社概要
(1)沿革
メディカル・データ・ビジョン<3902>は、2003年8月に医療・健康分野のICT化と高度利活用を目指して設立された。2006年にはDPC分析ベンチマークシステム「EVE」をリリース。その後、病院向け経営支援システム「Medical Code」を発売し、順次機能を追加している。また、診療データベースが整備されたことから、2008年にEBM(Evidence Based Medicine:根拠に基づく医療)Providerサービスを開始した。
医療関連業界の大手企業が、同社の大株主に名を連ねている。年代順に資本参加企業をリストアップすると、2006年に医薬卸売トップクラスの(株)メディセオを傘下に持つメディパルホールディングス<7459>が同社データの活用を考慮して出資した。続いて、2007年に総合商社首位の三菱商事<8058>、また2009年には医薬品開発支援(CRO: Contract Research Organization)、治験施設支援(SMO: Site Management Organization)、医薬品営業支援(CSO: Contract Sales Organization)、知的財産開発(IPD: Intellectual Property Development)、医薬品製造受託(CMO: Contract Manufacturing Organization)を展開し、CxO事業※で世界トップ10入りしているシミックホールディングス<2309>が資本参加した。2010年に、ヘルスケアビジネスに軸足を移している富士フイルムホールディングス<4901>と、市販後臨床試験における薬効確認の臨床エビデンス取得などを考慮して、資本業務提携した。富士フイルムホールディングスは、現在同社の筆頭株主となっている。
※CxO事業:医薬品業界におけるアウトソーシング事業全般のこと
(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)
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