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パイプドビッツ Research Memo(1):顧客や地域、社会の課題解決で新中期経営計画実現へ

注目トピックス 日本株

パイプドビッツ<3831>は自社製品である「SPIRAL(R)(スパイラル)」というプラットフォーム(ミドルウェア)をクラウド型で提供するユニークなIT企業である。中堅企業・大企業向けにプラットフォームの提供だけでなく、特定の業界(美容業界や建築業界など)向けに自社開発したアプリケーションの販売も行っている。

2015年2月期は売上高3,173百万円(前期比26.1%増)、営業利益625百万円(同10.7%増)、経常利益634百万円(同12.2%増)、当期純利益372百万円(同8.7%増)となった。前期比では増収・増益であったが、期初計画に対してはやや下回った。進行中の2016年2月期は売上高4,000百万円(同26.0%増)、営業利益820百万円(同31.2%増)、経常利益820百万円(同29.2%増)、当期純利益490百万円(同31.6%増)が予想されており、連続して過去最高利益を更新する見通しだ。

また2017年2月期を最終年度とする新たな中期経営計画を掲げている、この最終目標は売上高9,200百万円(2014年2月期比約3.7倍)、営業利益2,800百万円(同5.0倍)となっている。同社は「次世代ITベンダーへと革新する3ヶ年」というスローガンと、a)クライアントの課題解決、b)地域・業界の課題解決、c)社会の課題解決の3つの戦略に基づいて事業展開を展開することを掲げている。2016年2月期予想に比べるとかなり高い目標と言えるが、同社が事業ドメインを置く業態(クラウド型)であれば達成は不可能ではないだろう。今後の有効アカウント数の動向に加え、マイナンバー制度の導入状況などからも目が離せない。

■Check Point
・営業利益は過去最高を計上、人材採用は順調に進捗
・従業員の戦力化と強い引き合で2016年2月期も目標達成へ
・組織増強でマイナンバー制度導入による需要増加を取り込む

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)



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