注目銘柄ダイジェスト(前場):西武HD、東急建設、日ダイナミクなど
[15/05/22]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
西武HD<9024>:2846円(前日比-454円)
急落。筆頭株主のサーベラスが保有株の売却を開始したと報じられている。保有する35%の株式のうち、約10%に当たる3375万株を売却、売却額は1100億円程度になるもようだ。保有株の売却は規定路線であるものの、短期的な需給悪化は避けられないとの見方が優勢なほか、出資額の約3倍の水準にまで株価は上昇していることから、残りの25%も早い段階で売却されるといった見方にも。
東急建設<1720>:804円(前日比+36円)
大幅続伸。一昨年9月の高値を更新して、2007年4月以来の高値水準となっている。特に新規の材料は観測されていないものの、好調な業績動向に対する評価があらためて高まっているものと観測される。総じて減益見通しが多い中堅建設株の中で、同社は今期33%営業増益と高い利益成長のガイダンスを発表しており、選別物色の対象にもなっているようだ。直近では、いちよしのフェアバリュー引き上げなどが観測されている。
沢井製薬<4555>:7150円(前日比+220円)
大幅反発。国内外の後発医薬品メーカーが日本市場の拡大に合わせて生産能力を増強すると報じられている。同社は3年で約440億円を投じて生産能力を5割以上増やすとされている。厚生労働省が導入ペースを一段と加速する方針を示していることが背景であり、市場拡大によるメリットを期待する動きがあらためて強まっている。同社のほか、東和薬品や日医工なども上げが目立つ。
SoseiG<4565>:6490円(前日比-50円)
マイナス転換。米国におけるQVA149及びNVA237の2つの第III相臨床試験プログラムの結果について公表している。導出先のノバルティス社が中等症から重症のCOPD(慢性閉塞性肺疾患)患者を対象に実施したもので、症状が改善されるなど良好な結果が示された。本日は買い先行でスタートしたが、前日まで8日続伸し、この間3000円超の大幅な上昇となっていたこともあり、利益確定売りが広がる展開となっている。
エラン<6099>:2542円(前日比+169円)
大幅反発。1株につき2株の割合で株式分割を実施すると発表している。基準日は6月30日。株価は2400円レベルが上値抵抗として意識されていたが、本日は株式分割による流動性向上などをポジティブ視した買いが先行し、同水準を大きく上放れる展開となっている。
日ダイナミク<4783>:819円(買い気配)
ストップ高買い気配。ベンチャー企業のエイ・オー・テクノロジーズと電気通信大学の範公可准教授が共同開発した「メモリー型コンピューティング」技術を使い、データ検索などの処理を従来のコンピュータ処理と比較して最大で百万倍近く高速化できるシステムの開発に着手したと発表している。今秋頃の商品化を目指すほか、データ検索のみならず様々な用途への展開を考えているという。
アールビバン<7523>:450円(前日比+39円)
大幅反発。子会社のダブルラックに対する訴訟について和解が成立し、特別利益4.17億円を計上する見込みと発表したことが買い材料視されているようだ。特別利益の計上は、16年3月期において原告からの3回の入金をもってそれぞれ行われる見通し。株価は一時465円まで急伸する場面があった。
健康CP<2928>:814円(前日比+38円)
大幅に3日続伸。上場来高値(株式分割考慮後)を更新し、800円の大台に乗せてきている。16年3月期の営業利益は前期比約2.4倍の50.04億円まで拡大する見通し。パーソナル・トレーニングジム「RIZAP」事業の伸びが業績をけん引している。また、中期経営計画「COMMIT 2020」では21年3月期の営業利益目標として前期実績比16倍以上の350億円を掲げており、高い成長性が徐々に評価されてきているようだ。株価は高値圏でのもち合いを上放れてきており、4ケタ乗せへの意識が強まりそうだ。
<KS>