北の達人 Research Memo(3):ヒット商品「カイテキオリゴ」が成長をけん引
[15/05/22]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■事業概要
(2)沿革
北の達人コーポレーション<2930>は、2002年5月に現代表取締役社長の木下勝寿(きのしたかつひさ)氏によって株式会社北海道シーオー・ジェイピーとして設立された(2009年3月に現在の株式会社北の達人コーポレーションに商号変更)。ただ、創業の経緯としては2000年5月にまで遡り、リクルート出身の木下氏がEC市場の拡大を視野に入れ、ECサイト「北海道・しーおー・じぇいぴー」を立ち上げると、北海道特産食品のインターネット販売を開始したところからスタートする。
最初の転機は、競合するECサイトが増加するなかで差別化を図るため、2007年7月に健康美容商品の販売総合サイト「カイテキフレンドクラブ(現「北の快適工房」)」を開設するとともに、同年9月にはアウトレット(規格外品)の食品販売に特化したWebサイト「北海道わけあり市場」を開設したことである。特に、当時としては珍しかった「北海道わけあり市場」は、多くのマスコミやTV番組で取り上げられ、大きな注目を集めた。しかしながら、こちらも比較的模倣されやすい事業であったことから、注目されるほど一気に競合が厳しくなった。
そこで2つ目の転機となったのが、他社が簡単には模倣できない圧倒的な品質や機能で勝負することを決断したことである。「北海道・しーおー・じぇいぴー」及び「北海道わけあり市場」の運営を譲渡するとともに、自社ブランド「北の快適工房」による健康美容商品の開発及び販売に軸足を移した。
そのような経緯の中から「カイテキオリゴ」がヒット商品となり、順調に定期会員基盤の拡大を図りながら同社の成長をけん引してきた。2012年5月に札幌証券取引所アンビジャス市場に上場すると、翌年3月には同本則市場に市場変更、さらに2014年11月には、東京証券取引所市場第2部へ重複上場を果たした。
2013年6月には、利用者に応じたオーダーメード化粧品を取り扱う100%子会社オーダーコスメジャパンを設立した。また、最近では「カイテキオリゴ」以外の商品による業績貢献も大きくなっており、新たな成長ステージに向けて事業基盤が整ってきた。
なお、同社の収益性や成長性などが評価されたことから、米国の経済誌フォーブスアジア版(2014年8月号)において、アジア太平洋地域で売上高10億ドル以下の企業を対象とした優良企業200社に贈られるAsia’s 200 Best Under A Billion 賞を受賞している。また、東洋経済ONLINEで2015年3月に発表された「新・企業力ランキング」トップ200においても、銀行、証券、保険、その他金融を除く上場企業3,334社中、総合78位、業種別(食料品)では1位という評価となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
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(2)沿革
北の達人コーポレーション<2930>は、2002年5月に現代表取締役社長の木下勝寿(きのしたかつひさ)氏によって株式会社北海道シーオー・ジェイピーとして設立された(2009年3月に現在の株式会社北の達人コーポレーションに商号変更)。ただ、創業の経緯としては2000年5月にまで遡り、リクルート出身の木下氏がEC市場の拡大を視野に入れ、ECサイト「北海道・しーおー・じぇいぴー」を立ち上げると、北海道特産食品のインターネット販売を開始したところからスタートする。
最初の転機は、競合するECサイトが増加するなかで差別化を図るため、2007年7月に健康美容商品の販売総合サイト「カイテキフレンドクラブ(現「北の快適工房」)」を開設するとともに、同年9月にはアウトレット(規格外品)の食品販売に特化したWebサイト「北海道わけあり市場」を開設したことである。特に、当時としては珍しかった「北海道わけあり市場」は、多くのマスコミやTV番組で取り上げられ、大きな注目を集めた。しかしながら、こちらも比較的模倣されやすい事業であったことから、注目されるほど一気に競合が厳しくなった。
そこで2つ目の転機となったのが、他社が簡単には模倣できない圧倒的な品質や機能で勝負することを決断したことである。「北海道・しーおー・じぇいぴー」及び「北海道わけあり市場」の運営を譲渡するとともに、自社ブランド「北の快適工房」による健康美容商品の開発及び販売に軸足を移した。
そのような経緯の中から「カイテキオリゴ」がヒット商品となり、順調に定期会員基盤の拡大を図りながら同社の成長をけん引してきた。2012年5月に札幌証券取引所アンビジャス市場に上場すると、翌年3月には同本則市場に市場変更、さらに2014年11月には、東京証券取引所市場第2部へ重複上場を果たした。
2013年6月には、利用者に応じたオーダーメード化粧品を取り扱う100%子会社オーダーコスメジャパンを設立した。また、最近では「カイテキオリゴ」以外の商品による業績貢献も大きくなっており、新たな成長ステージに向けて事業基盤が整ってきた。
なお、同社の収益性や成長性などが評価されたことから、米国の経済誌フォーブスアジア版(2014年8月号)において、アジア太平洋地域で売上高10億ドル以下の企業を対象とした優良企業200社に贈られるAsia’s 200 Best Under A Billion 賞を受賞している。また、東洋経済ONLINEで2015年3月に発表された「新・企業力ランキング」トップ200においても、銀行、証券、保険、その他金融を除く上場企業3,334社中、総合78位、業種別(食料品)では1位という評価となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
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