ダイヤモンドダイニング Research Memo(9):好調な決算により、中期経営計画を上方修正し18/2期を追加
[15/05/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■成長戦略
ダイヤモンドダイニング<3073>は、2014年2月期に集約した高収益ブランドの出店拡大により、2015年2月期が期初予想を上回って好調に推移したことから中期経営計画の見直しを行った。当初計画を大幅に増額修正するとともに、新たに2018年2月期の計画を追加した。2018年2月期の業績目標として、売上高37,691百万円、営業利益1,950百万円(営業利益率5.2%)、当期純利益1,002百万円(当期純利益率2.7%)を掲げている。年間45店舗から50店舗前後の新規出店により、2018年2月期の期末店舗数は360店舗にまで拡大する計画となっている。
2017年2月期には、過去の買収案件(バグース及びハワイ子会社)にかかるのれん代償却が終了することも、営業利益率を押し上げる要因となる想定である。
同社は、中期経営計画の達成に向けて12の施策を挙げている。
・出店エリア
(1)山手線沿線内外を中心とした東京都心部ドミナント出店徹底功勢
(2)関西圏でのドミナント化拡大及び名古屋・福岡等主要都市への出店推進
・出店ブランド
(3)高収益ブランド積極出店
(4)高客単価ブランド及び「BAGUS」ブランド厳選出店
(5)非アルコール業態開発によるポートフォリオ拡充
・集客・販促
(6) DDマイル会員数の爆発的拡大
(7)アライアンス先拡大等によるインバウンド強化
(8) HP、SNS、インフルエンサー等による情報発信力強化
・人材確保・育成
(9)新卒採用(留学生含む)大幅増員、障がい者雇用積極推進、女性登用拡大
(10)サービス力の全体的底上げを目的とした人材教育の継続的強化
・ブランディング
(11)当社グループにしかできないコラボレーション業態開発・出店
(12)「わらやき屋」ブランド向上と地域貢献を兼ねた「よさこい祭り」への継続参加
特に、(2)(5)(7)(8)(9)(11)の6つの施策に関しては、今回の中期経営計画により追加されたものである。
弊社では、中期経営計画の達成に向けたハードルは低くはないとみているが、インバウンドの拡大や東京オリンピックの開催に向けて経済の活性化が予想される東京都心部においても、まだ十分に出店の余地が残されているうえ、ドミナント展開の強化を狙う関西エリアでの出店拡大、名古屋・福岡等主要都市への出店推進により不可能な数値ではないと判断している。特に、フォーマットの確立している高収益ブランドによる出店拡大はもちろん、多業態であることからあらゆる立地(規模、集客、競合環境等)に対応できることが同社にとって有利に働く可能性が高い。また、中期経営計画の数値目標には織り込まれていないものの、業界環境が厳しいゆえにM&Aの機会が増えることも追い風となろう。
一方、業界全体の課題ともなっている人材確保に関しても、デジタル化による教育カリキュラム等がしっかりしていることに加え、非アルコール業態やウェディング事業など、比較的人気の高い事業を展開している同社は、採用面でも優位に立っていると考えられる。
また、海外展開については、ハワイでの店舗拡大等を計画しており、同社の成長を後押しするものとみている。
弊社では、今期から開始したインバウンド強化に向けた取り組み(外国人を含む対応チームの設置)や、ハワイでのウェディング事業の展開についても、同社ならではの価値創造の中でどのような成果を生み出していくのかに注目していきたい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
<FA>
ダイヤモンドダイニング<3073>は、2014年2月期に集約した高収益ブランドの出店拡大により、2015年2月期が期初予想を上回って好調に推移したことから中期経営計画の見直しを行った。当初計画を大幅に増額修正するとともに、新たに2018年2月期の計画を追加した。2018年2月期の業績目標として、売上高37,691百万円、営業利益1,950百万円(営業利益率5.2%)、当期純利益1,002百万円(当期純利益率2.7%)を掲げている。年間45店舗から50店舗前後の新規出店により、2018年2月期の期末店舗数は360店舗にまで拡大する計画となっている。
2017年2月期には、過去の買収案件(バグース及びハワイ子会社)にかかるのれん代償却が終了することも、営業利益率を押し上げる要因となる想定である。
同社は、中期経営計画の達成に向けて12の施策を挙げている。
・出店エリア
(1)山手線沿線内外を中心とした東京都心部ドミナント出店徹底功勢
(2)関西圏でのドミナント化拡大及び名古屋・福岡等主要都市への出店推進
・出店ブランド
(3)高収益ブランド積極出店
(4)高客単価ブランド及び「BAGUS」ブランド厳選出店
(5)非アルコール業態開発によるポートフォリオ拡充
・集客・販促
(6) DDマイル会員数の爆発的拡大
(7)アライアンス先拡大等によるインバウンド強化
(8) HP、SNS、インフルエンサー等による情報発信力強化
・人材確保・育成
(9)新卒採用(留学生含む)大幅増員、障がい者雇用積極推進、女性登用拡大
(10)サービス力の全体的底上げを目的とした人材教育の継続的強化
・ブランディング
(11)当社グループにしかできないコラボレーション業態開発・出店
(12)「わらやき屋」ブランド向上と地域貢献を兼ねた「よさこい祭り」への継続参加
特に、(2)(5)(7)(8)(9)(11)の6つの施策に関しては、今回の中期経営計画により追加されたものである。
弊社では、中期経営計画の達成に向けたハードルは低くはないとみているが、インバウンドの拡大や東京オリンピックの開催に向けて経済の活性化が予想される東京都心部においても、まだ十分に出店の余地が残されているうえ、ドミナント展開の強化を狙う関西エリアでの出店拡大、名古屋・福岡等主要都市への出店推進により不可能な数値ではないと判断している。特に、フォーマットの確立している高収益ブランドによる出店拡大はもちろん、多業態であることからあらゆる立地(規模、集客、競合環境等)に対応できることが同社にとって有利に働く可能性が高い。また、中期経営計画の数値目標には織り込まれていないものの、業界環境が厳しいゆえにM&Aの機会が増えることも追い風となろう。
一方、業界全体の課題ともなっている人材確保に関しても、デジタル化による教育カリキュラム等がしっかりしていることに加え、非アルコール業態やウェディング事業など、比較的人気の高い事業を展開している同社は、採用面でも優位に立っていると考えられる。
また、海外展開については、ハワイでの店舗拡大等を計画しており、同社の成長を後押しするものとみている。
弊社では、今期から開始したインバウンド強化に向けた取り組み(外国人を含む対応チームの設置)や、ハワイでのウェディング事業の展開についても、同社ならではの価値創造の中でどのような成果を生み出していくのかに注目していきたい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
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