注目銘柄ダイジェスト(前場):ヤフー、日駐、大阪チタなど
[15/05/29]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
日駐<2353>:205円(前日比+12円)
急伸。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は25.6億円で前年同期比16%増益となり、ほぼ通期予想26億円水準を達成する状況にもなっている。年間配当金の3円から3.3円増配も発表へ。また、同日には子会社のスキー場開発も決算を発表、好決算を好感して買い気配値を切り上げる動きとなっていることで、含み益の拡大期待なども高まる状況のようだ。
ヤフー<4689>:541円(前日比+43円)
大幅続伸。中国でネット通販に乗り出すと報じられている。中国EC最大手のアリババと組んで、日本製の日用品や化粧品の販売を今夏にも開始するようだ。中国のネット通販市場は日本の約5倍とされており、中国人の日本製品に対する需要が拡大している状況下、大きな業績寄与が期待できるといった見方にも。ともにソフトバンクが筆頭株主であることから、グループ内での協力体制も期待される格好に。
大阪チタ<5726>:3230円(前日比+248円)
大幅続伸。クレディ・スイスでは投資判断「アウトパフォーム」継続で、目標株価を3000円から4000円にまで引き上げている。チタン業界のトップピックとしているようだ。15年3月末で自社内の在庫調整を完了、需要の回復を受けて今期からは稼働率を引き上げる見通しと。株価は長期上昇トレンド入りともみているようだ。
名村造船<7014>:1002円(前日比-57円)
大幅反落。前日に業績予想の修正を発表している。受注していた新造船2隻について合意解約、後続船の建造工程調整を背景に、通期営業利益は従来予想の60億円から43億円に下方修正へ。一方、契約解約益約24億円を特別利益に計上、最終利益は30億円から37億円に上方修正している。依然として受注残高は高水準であるものの、受注残の減少そのものをマイナス視する動きが先行へ。
ハウスドゥ<3457>:11670円(前日比-1280円)
上場来高値更新もマイナスに転じる。全国ハウスドゥ!チェーンの店舗契約数が9年目にして300店舖を突破したと発表している。28日時点では直営16店舗、FC286店舗の計302店舗で、うちオープン準備中40店舗となっている。20年に700店舗、25年に1000店舗を目指し、新規の加盟開発に注力していく。株価は一時14650円まで上昇する場面があったが、節目の15000円を前に利益確定売りに押される展開となっている。
日本スキー<6040>:6500円(前日比+470円)
ストップ高。14年8月-15年4月期決算を発表している。営業利益は12.79億円で着地した。昨年10月に取得しためいほうスキー場が業績を押し上げたほか、インバウンド客の来場者数が前年同期に比べ顕著に伸びたという。ウィンターシーズンのスキー場来場者数は前年同期比10.7%増の153.2万人となった。15年7月期の通期営業利益計画9.00億円を超過したことに加え、株主優待導入を併せて発表したことが材料視されているようだ。
エムケイシステ<3910>:12450円(前日比+1610円)
大幅反発。政府がマイナンバーの利用範囲を広げる方針と報じられたことから、関連銘柄に物色が向かっている。個人がマイナンバーを使って株式の配当や売却益の納税手続きを簡単にできるようにするほか、マイナンバーカードを健康保険証としても使えるようにするという。利便性を高め普及を促す狙い。29日に開く産業競争力会議で推進策をまとめるとしている。マザーズではITBOOK<3742>などが買われている。
研創<7939>:505円(前日比-64円)
大幅続落。20万株の立会外分売を実施すると発表している。前期末時点の発行済株式数に対する割合は約5%となる。予定期間は6月4日から6月10日。株価は27日に一時692円まで急伸する場面があったが、その後は利益確定売り優勢の展開となっている。立会外分売の実施が需給面のネガティブ材料として意識されているようだ。
<KS>