トライステージ Research Memo(3):川上から川下まで、総合的サービスが同社の特徴であり強み
[15/05/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■事業概要と市場環境
(2)市場動向と競合企業
一般に「ダイレクトマーケティング」とは、テレビやインターネット等のメディアに電話番号やURL等のコンタクト先を明示し、電話やEメール等で消費者と直接型・対話型のコミュニケーションを取り、商品やサービスを販売するマーケティング手法を指す。
このうちトライステージ<2178>がサービス展開するテレビ通販市場の市場規模は年間で5,000億円を超えているが、ダイレクトマーケティング市場全体の年平均成長率(2007〜13年)が約8%であるのに対して、テレビ通販市場は約2%とここ数年は成長が鈍化傾向となっている。これは、インターネットやスマートデバイスの普及に伴い、Web経由での通販市場が年率10%以上のペースで成長していることが要因とみられる。
ダイレクトマーケティング市場に占めるテレビ通販の構成比率が約6%であるのに対して、インターネット通販(モバイル経由含む)の比率は約76%を占めている。しかし、この分類は実態を正確に反映しているとは言い難い。テレビ通販を見て、電話で注文するのではなく、パソコンやスマートデバイスを使ってWeb経由で商品を注文するユーザーが一定割合で存在するためだ。こうした購入者はインターネット通販にカウントされてしまうため、テレビ通販市場の市場規模はもう少し大きいものと推測される。
なお、競合企業は大手広告代理店から番組制作会社まで様々だが、いずれもテレビ通販のバリューチェーンの一部を提供するにとどまっている。マーケティングに関して川上から川下までを総合的にサービス提供できる企業は同社のみで、これが同社の特徴であり、強みともなっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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