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サイオス Research Memo(1):新製品開発やM&Aを推進、中計の達成に向けて着実な布石

注目トピックス 日本株
サイオステクノロジー<3744>はオープンソースソフトウェア(以下OSS)とクラウドコンピューティング(以下クラウド)を軸に、WebアプリケーションやOS、ITシステムの開発・基盤構築・運用サポート等の事業を展開。主力製品はシステム障害時のシステムダウンを回避するソフトウェア「LifeKeeper」や、MFP向け文書管理ソフトなど。OSSの技術サポート体制では国内でもトップクラス。

2015年12月期の第1四半期(2015年1月−3月期)には、世界で初めて機械学習技術を用いた画期的なITオペレーション分析ソフトウェア「SIOS iQ」の無償版提供を開始し、(株)キーポート・ソリューションズ(以下KPS)の株式を取得し連結子会社化、(株)プレナス<9945>との米国における共同出資による合弁会社の設立などが推進された。

中期経営計画の達成に向けて、研究開発費の増額、将来の基盤作りのための施策推進により、2015年12月期の利益は当初の業績予想どおり一時的に減益が予想されている。ただ、研究開発やM&Aにおいて将来の布石も含めて施策の一端が具体的に見え始めたことは、中期経営計画との整合性という観点において安心感の造成につながると想定される。

なお、同社では中期計画として、最終年度となる2017年12月期に売上高12,000百万円、EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却費)で500百万円を目標として掲げている。償却費が現状維持のペースであれば営業利益は450百万円程度となる見込みだ。研究開発投資を積極的に行い、コアビジネスの競争力強化に加えて、M&Aを含む新たな事業創出に取り組み、成長を加速化していくための基盤作りを進めていく期間と位置付けている。

■Check Point
・主力ソフト「LifeKeeper」の国内シェアはトップクラス
・機械学習技術のITオペレーション分析ソフトウェアの無償版を提供開始
・KPSの株式取得(連結子会社化)により金融業界を中心に情報技術サービスの拡充
・プレナスとの合併会社設立により飲食店向けITシステム開発・販売等の強化
・中期計画は2017年12月期に売上高12,000百万円、EBITDA500百万円

(執筆:フィスコアナリスト)



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