ADワークス Research Memo(4):低金利下で財務レバレッジを効かせて事業拡大
[15/06/15]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■決算動向
(2)財務状況
2015年3月期末の財務状況は表のとおりで、総資産残高は前期末比2,406百万円増の16,681百万円となった。主な増減要因は、収益用不動産の増加(+2,807百万円)と現預金の減少(▲535百万円)となる。
一方、負債は前期末比2,423百万円増の11,202百万円となった。収益不動産の取得を目的とした有利子負債の増加(+2,145百万円)が主因となっている。また、純資産は前期末比17百万円減の5,478百万円となった。利益剰余金は当期純利益の計上により前期末比256百万円増の2,108百万円と増加したが、信託を用いた役員株式報酬制度の導入により、自己株式が増加(▲273百万円)したことで伸び悩む格好となった。
エー・ディー・ワークス<3250>の主要経営指標を見ると、有利子負債の増加によって経営の安全性を示す自己資本比率や有利子負債比率はいずれも2014年3月期から若干悪化したものの、低金利下において財務レバレッジを効かせた事業拡大を目指すという会社方針のなかで、想定どおりの推移となっている。収益性に関しては、収益不動産の仕入れを積極的に行ったことで、ROAやROEなどは2014年3月期から若干低下したが、EBITDAマージンは上昇傾向が続いている。ストック型フィービジネスの拡大により収益基盤の強化を図るという会社の経営戦略が着実に進んでいる結果と言えよう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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(2)財務状況
2015年3月期末の財務状況は表のとおりで、総資産残高は前期末比2,406百万円増の16,681百万円となった。主な増減要因は、収益用不動産の増加(+2,807百万円)と現預金の減少(▲535百万円)となる。
一方、負債は前期末比2,423百万円増の11,202百万円となった。収益不動産の取得を目的とした有利子負債の増加(+2,145百万円)が主因となっている。また、純資産は前期末比17百万円減の5,478百万円となった。利益剰余金は当期純利益の計上により前期末比256百万円増の2,108百万円と増加したが、信託を用いた役員株式報酬制度の導入により、自己株式が増加(▲273百万円)したことで伸び悩む格好となった。
エー・ディー・ワークス<3250>の主要経営指標を見ると、有利子負債の増加によって経営の安全性を示す自己資本比率や有利子負債比率はいずれも2014年3月期から若干悪化したものの、低金利下において財務レバレッジを効かせた事業拡大を目指すという会社方針のなかで、想定どおりの推移となっている。収益性に関しては、収益不動産の仕入れを積極的に行ったことで、ROAやROEなどは2014年3月期から若干低下したが、EBITDAマージンは上昇傾向が続いている。ストック型フィービジネスの拡大により収益基盤の強化を図るという会社の経営戦略が着実に進んでいる結果と言えよう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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