注目銘柄ダイジェスト(前場):FPG、アコム、アンジェスなど
[15/06/16]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
FPG<7148>:1022円(前日比+48円)
大幅反発。前日に15年9月期通期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の77.8億円から94.9億円に上方修正、今期3度目の上方修正となる。オペレーティング・リース事業の組成案件が好調に推移しているほか、出資金販売についても計画を上振れ推移のもよう。足元では、税理士に対する節税策の報告義務付け検討報道などから、先行きの不透明感が強まる局面もあったが、好業績推移の確認が買い安心感にもつながる状況のようだ。
三井化学<4183>:440円(前日比+12円)
強い動きが目立つ。前日にスモールミーティングが開催されており、評価の高まりにつながっているようだ。20年度の営業利益目標1000億円達成に向けた自信が高まりつつあるとの見方になっている。また、コスト削減に対する意識が引き続き強いことも確認できたとみられているもよう。ちなみに、足元の業績も好調に推移と観測されている。
商船三井<9104>:391円(前日比-11円)
下げ目立つ。海運セクターは業種別下落率の3位になっている。メリルでは、市況の回復は見込めないとして、海運大手3社の投資評価を一斉に「中立」から「アンダーパフォーム」に引き下げている。 市況低迷が継続する前提では、コンセンサス低下と減額修正による株価のダウンサイドリスクがあると指摘。同社に関しても、純利益予想を前回比約30%減額修正ししているほか、財務体質改善の遅れが懸念されるとして、目標株価を460円から370円に引き下げ。
アコム<8572>:459円(前日比+10円)
続伸で高値更新。足元での事業環境の改善などを受けて見直し買いの動きになっている。5月の月次動向では、利息返還請求件数は前年同月比11.3%減の減少となっているほか、新規顧客数は同6.6%増、新規貸付率は49.5%と高い水準になっている。当面の最悪期は通過したとの見方から、ショートカバーの動きなども強まる状況か。
花王<4452>:5931円(前日比-52円)
小幅反落。上半期営業利益は前年同期比3%増の510億円前後になり、従来予想の500億円を上振れる見通しとの観測報道が伝わっている。紙おむつや洗剤が海外向け中心に伸び、国内でも販売が回復のもよう。ただ、市場コンセンサスは520億円強の水準でインパクトは限定的、インバウンド需要による上振れ期待もあったため、短期的な材料出尽くし感にもつながる格好のようだ。
アンジェス<4563>:298円(前日比+27円)
大幅に5日続伸。エボラ出血熱対策医薬品として開発を進めるDNAワクチン技術を用いた抗血清製剤について、予備的に実施していた試験で良好な結果が得られたと発表している。この抗血清製剤は、エボラ出血熱ウイルスのタンパク質をコードするDNAワクチンをウマに接種して得られる、ウイルスタンパク質に対する抗体を精製して製造するもの。今回の試験結果を受け、同社は早期実用化に向けた計画の策定を進めるという。
ITBOOK<3742>:1678円(前日比-39円)
急落。東証が本日売買分から同社株の信用取引に関する臨時措置を解除している。また、日証金も同日から増担保金徴収措置を解除した。朝方は信用規制解除を好感し一時1840円まで上昇する場面があったが、直近2営業日で25日線割れ水準から強いリバウンドを見せていたこともあり、買い一巡後は利益確定売りに押される展開となっている。
ドーン<2303>:959円(前日比+40円)
一時1010円まで急伸。長野と群馬の県境にある浅間山が「きょう午前9時半ごろ噴火したもよう」と気象庁が発表したことが一部メディアで報じられ、関連銘柄に物色が向かっている。ジャスダックでは高見澤<5283>なども急伸している。
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