注目銘柄ダイジェスト(前場):マツダ、フォーバルRS、BBタワーなど
[15/06/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
マツダ<7261>:2412円(前日比-85円)
大幅続落。ギリシャと債権団の交渉が決裂したことでリスク回避の動きが先行、為替市場では先週末比で円高ユーロ安の動きが急速に進行している。欧州へのエクスポージャーが大きく、円高ユーロ安による悪影響が大きいと見られている同社や板硝子などの欧州関連株には、先行きの影響懸念が強まる格好に。
高島屋<8233>:1123円(前日比-57円)
大幅続落。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は74.5億円で前年同期比1.1%減益、上半期の同13.0%増益見通しに対し減益スタートとなっている。ほぼ市場想定通りの着地と見られるが、インバウンド需要増などへの期待感も高まっていたため、短期的な出尽くし感につながる状況のようだ。なお、昨年3月の駆け込み需要の反動の影響が大きかったことが3-5月期業績には響く形へ。
東レ<3402>:1027.5円(前日比-5.5円)
反落。先週末に業績観測報道が伝わっている。4-6月期営業利益は330億円程度、前年同期比5割増になったもようとされている。航空機向けの炭素繊維、自動車用樹脂などが想定比上振れ推移のようだ。市場コンセンサスは270-280億円程度であり、大きく上振れる水準に。ただ、地合い悪化の影響に押されているほか、先週末に上振れプレビューが複数で散見されたことで、幾分は出尽くし感が強まる状況にも。
フォーバルRS<9423>:152円(前日比+39円)
大幅に3日続伸。15年3月期に債務超過を解消したことにより、東証における上場廃止に係る猶予期間入り銘柄から解除されたと発表している。同社は14年3月期に債務超過の状況に陥っていたが、15年3月に親会社であるフォーバル<8275>及び代表取締役社長の吉田氏に対する第三者割当増資による資本増強を行ったこと等で債務超過を解消した。
ウィズ<7835>:716円(前日比-51円)
大幅続落。15年5月期業績を下方修正している。営業損益見通しは従来の0.15億円の黒字から1.70億円の赤字(前期は4.17億円の赤字)へと引き下げた。最終損益も0.12億円の黒字予想から一転、1.76億円の赤字(同4.25億円の赤字)見通しとなった。主力製品だった「TAMAGOTCHI 4U」の生産・出荷が年初から鈍化したほか、円安の影響等でOEM製品やオリジナル商品の売上原価が想定より上回ったことなどが響いた。
アエリア<3758>:2925円(前日比+184円)
大幅続伸。子会社のリベル・エンタテインメントが恋愛リズムアドベンチャーゲーム「アイ★チュウ」Android版を配信開始したと発表している。リリース前の事前登録者数は累計11万人を超えた。また、iOS版についても近日の配信を目指して現在準備を進めているという。なお26日は、Oak<3113>を割当先としてエクイティファイナンスを実施すると発表したことからストップ高まで上昇していた。
NaITO<7624>:211円(前日比-19円)
大幅続落。15年3-5月期(第1四半期)決算を発表している。営業利益は前年同期比7.1%減の1.42億円で着地した。コア事業の切削工具やその周辺分野である計測、産業機器など全商品分類で売上を伸ばし、全社売上高は同7.8%増加した。ただ、人件費の増加及びシステム関連投資により経費が増加し、利益を圧迫した。なお、上期営業利益予想は同17.1%増の2.80億円、通期予想は前期比7.9%増の5.00億円で据え置いている。
BBタワー<3776>:348円(前日比+13円)
続伸。26日開催の取締役会において、8日付リリースで開示した新事業「アンカーパーソン.TV」の開始を決議したと発表している。IoT事業を推進していくために、一般消費者の動向を把握しビジネスにつなげていく必要があると判断したことから、コンシューマ向け(B2C)サービス、レコメンド型動画配信サービスである「アンカーパーソン.TV」を7月より始動する。18年6月期に関連事業で売上高100億円を目指すという。
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