キトー Research Memo(5):16年3月期は2ケタ増収増益を見込む
[15/06/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
(2)2016年3月期通期予想
会社は2015年3月期通期の業績を下表のように、売上高で60,000百万円(前期比20.1%増)、営業利益で5,500百万円(同62.0%増)、経常利益で5,000百万円(同46.0%増)、当期純利益で3,000百万円(同48.0%増)と予想している。また設備投資額が2,600百万円(同84.7%増)、減価償却費が2,000百万円(同52.6%増)見込まれている。
キトー<6409>の各地域別の市場環境の前提及び主な施策は以下のようになっている。
・日 本:景気回復基調が持続し、民間設備投資は穏やかに拡大すると予想している。またインフラ整備及び建築土木の需要拡大も期待出来ることから売上高は12,300百万円(前期比5.1%増)を見込んでいる。クレーンビルダーとの連携を強化し、ワイヤーロープホイストの販路を拡大するほか、エンターテイメント(コンサートホール等)向けに新製品のシアターホイストを投入する。
・米 州:米国は幅広い産業で需要が堅調に推移すると予想している。メキシコ、中南米については引き続き需要拡大を見込んでいる。製品別の施策では、シアターホイスト(照明及び音響など舞台装置の巻き上げ下げ)、ピアレス社のクサリを使った吊り具など製品の品揃えを拡充しシェアの拡大を目指す。さらに一部製品を現地生産に切り替えてサプライチェーンの最適化を図る。売上高は30,500百万円(同39.3%増)を見込んでいるが、この予想にはピアレス社が通年寄与する分も含んでいる。
・中 国:景気の減速傾向が続き、景気回復には不透明感が残る。東北及び内陸部には潜在需要が見込まれるため、これら地域の販路を拡大する。生産においては現地生産を拡大し、製品強化によりシェア拡大を目指す。売上高は8,900百万円(同8.6%増)を予想している。
・アジア:中国経済の減速がアジア経済に影響し、設備投資の成長が鈍化する公算が強く、引続き現地のマクロ経済の動向を注視していく。クレーンのメンテナンス等のサービス事業及びホイスト販売などを強化していく。
また利益及び案件内容の管理を徹底して行い、収益性の改善をはかる。タイ以外のアジアでは、韓国ではサムスン向けの受注が期待出来そうであるが、インドはまだ期待薄のようである。このような状況から売上高は5,700百万円(同0.4%増)を予想している。
・欧州・その他:売上高は微増を予想しているが、利益はドイツの状況によって左右されると見ている。売上高は、欧州1,900百万円(同4.2%増)、その他700百万円(同3.3%増)を予想している。
主要な為替レートの前提は、USドル115.0円(前期平均109.9円)、カナダドル95.0円(同96.5円)、ユーロ130.0円(同138.8円)、人民元18.8円(同17.2円)を予想している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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(2)2016年3月期通期予想
会社は2015年3月期通期の業績を下表のように、売上高で60,000百万円(前期比20.1%増)、営業利益で5,500百万円(同62.0%増)、経常利益で5,000百万円(同46.0%増)、当期純利益で3,000百万円(同48.0%増)と予想している。また設備投資額が2,600百万円(同84.7%増)、減価償却費が2,000百万円(同52.6%増)見込まれている。
キトー<6409>の各地域別の市場環境の前提及び主な施策は以下のようになっている。
・日 本:景気回復基調が持続し、民間設備投資は穏やかに拡大すると予想している。またインフラ整備及び建築土木の需要拡大も期待出来ることから売上高は12,300百万円(前期比5.1%増)を見込んでいる。クレーンビルダーとの連携を強化し、ワイヤーロープホイストの販路を拡大するほか、エンターテイメント(コンサートホール等)向けに新製品のシアターホイストを投入する。
・米 州:米国は幅広い産業で需要が堅調に推移すると予想している。メキシコ、中南米については引き続き需要拡大を見込んでいる。製品別の施策では、シアターホイスト(照明及び音響など舞台装置の巻き上げ下げ)、ピアレス社のクサリを使った吊り具など製品の品揃えを拡充しシェアの拡大を目指す。さらに一部製品を現地生産に切り替えてサプライチェーンの最適化を図る。売上高は30,500百万円(同39.3%増)を見込んでいるが、この予想にはピアレス社が通年寄与する分も含んでいる。
・中 国:景気の減速傾向が続き、景気回復には不透明感が残る。東北及び内陸部には潜在需要が見込まれるため、これら地域の販路を拡大する。生産においては現地生産を拡大し、製品強化によりシェア拡大を目指す。売上高は8,900百万円(同8.6%増)を予想している。
・アジア:中国経済の減速がアジア経済に影響し、設備投資の成長が鈍化する公算が強く、引続き現地のマクロ経済の動向を注視していく。クレーンのメンテナンス等のサービス事業及びホイスト販売などを強化していく。
また利益及び案件内容の管理を徹底して行い、収益性の改善をはかる。タイ以外のアジアでは、韓国ではサムスン向けの受注が期待出来そうであるが、インドはまだ期待薄のようである。このような状況から売上高は5,700百万円(同0.4%増)を予想している。
・欧州・その他:売上高は微増を予想しているが、利益はドイツの状況によって左右されると見ている。売上高は、欧州1,900百万円(同4.2%増)、その他700百万円(同3.3%増)を予想している。
主要な為替レートの前提は、USドル115.0円(前期平均109.9円)、カナダドル95.0円(同96.5円)、ユーロ130.0円(同138.8円)、人民元18.8円(同17.2円)を予想している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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