注目銘柄ダイジェスト(前場):ファストリ、IHI、三井住友FGなど
[15/07/03]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
ファストリ<9983>:55560円(前日比-2310円)
売り優勢。前日に6月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比11.7%減となり、3ヶ月ぶりのマイナスに転じている。2ケタの減少となるのは一昨年の10月以来と見られる。低気温のために夏物商品が苦戦したもよう。他の衣料品専門店も総じて伸び悩む状況だが、ひとまずは過度な期待感が後退する流れになっているようだ。
IHI<7013>:547円(前日比-26円)
売り先行。バークレイズでは投資判断を「イコールウェイト」から「アンダーウェイト」に格下げしているもよう。目標株価も490円から460円に引き下げしている。不採算案件の一巡によって、今期営業利益は前期比45%増と大幅増益が見込めるとしているが、来期は3%増と小幅増益にとどまる見通しとしている。中期的な成長製品である航空用ジェット・エンジン、自動車向けターボ・チャージャーが踊り場を迎えると予想しているようだ。
三井住友FG<8316>:5589円(前日比+119円)
続伸。本日はメガバンクが強い動きとなっているが、なかでも、同社の強い動きが目立っている。持ち合い株の削減に向けた数値目標を今秋メドに作ると伝わっており、資本効率の改善に向けた動きとして評価しているようだ。株式の保有基準を新たに設け、長期保有株は「原則として持たない」とするもよう。本日は同社のこうした動きが他のメガバンク株にもプラス効果を与えている。
東武鉄道<9001>:569円(前日比+22円)
買い優勢。SMBC日興では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も530円から610円に引き上げている。17.3期以降はコンセンサス予想を上回る利益成長が期待されること、18.3期のスカイツリーエレベーター改修完了を機に、これまでプロモーションを行っていなかった中国人来場者の大幅増加が期待されること、主要私鉄各社の中でここ1年間は最大のアンダーパフォームとなっていることなどを評価。
ITBOOK<3742>:1452円(前日比+57円)
急反発。マイナンバーセキュリティー対策として、ジシステム<9758>との業務提携範囲を拡大すると発表している。ITBOOKのITコンサルティングのノウハウと、ジシステムが開発したセキュリティソリューション及びサービスを連携させ、マイナンバー分野での包括的なコンサルティング、ソリューション、サービスを提供していくという。ジシステムはストップ高買い気配となっている。
ヒューマンウェ<3224>:3330円(前日比+115円)
急反発。同社が沖縄県島尻郡久米島町で進めている牡蠣の陸上養殖に係る微細藻類の培養研究について、沖縄県の新産業研究開発支援事業に応募し、採択されたと発表している。補助金額は、補助対象期間中における研究開発費用のうち補助対象経費に対して4分の3の補助率で上限が設定されており、最大2475万円としている。同社は、この採択を機にウイルスフリー牡蠣の陸上養殖の事業化に向けて研究開発を一層進めていくという。
ニューテック<6734>:650円(前日比-79円)
急落。15年3-5月期(第1四半期)決算を発表している。営業損益は0.18億円の赤字(前年同期は0.47億円の赤字)で着地した。主力製品のRAID及びNASの一般営業販売において、プロミステクノロジー製の製品群が好調だった。なお、上期営業利益が0.10億円、通期が0.72億円とする業績予想は据え置いている。前年同期から赤字幅は縮小したが、株価は前日まで大きく上昇していたことから、発表を受けて利益確定売り優勢となっている。
大塚家具<8186>:1875円(前日比+75円)
一時1935円まで急伸。新しいブランドビジョンのほか、「企業ブランドロゴ」「企業スローガン」刷新を発表している。ロゴ刷新は22年ぶりという。前日の会見で大塚久美子社長は、「ブランドイメージを大きく変えていきたい」とコメントした。また、不要になった家具を最大10万円で下取りする「のりかえ特割」キャンペーンを4日より実施し、中古家具事業を本格展開していく。
<KS>