【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家hina氏のコメント:前門のギリシャ、後門のチャイナ
[15/07/13]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家hina氏(ブログ「hinaの株ブログ」の著者)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2015年7月12日に執筆
前回のレポートでは、『引き続き警戒感を持って相場に臨みたい』と書きましたが、その後、やはり懸念したとおり、9日の相場ではギリシャ&中国懸念から日経平均は今年最大の下げ幅を記録しました。
中国政府は上海・深セン両市場において公的資金2兆4千億円を急遽投入も雀の涙・・・取引停止もしくはストップ安になった上場会社は全体の71%を占めました。
流れてくるニュースを聞くと、中国当局が大株主の株式売却を半年間禁止する措置を発表したり、責任を政府から逸らすために空売り筋に対して「相場操縦」の可能性を調査すると表明したりと、かなり焦っていることは手に取るようにわかります。
しかし、空売りが株価操縦って・・・(-_-;)
個人投資家が大半を占める中国市場。この国の個人投資家は、高利貸しからお金を借りて株に投資したり、追証のために家を担保にしたりするのが当たり前だそうです(@_@;)
中国株式市場の歴史は浅く、証券会社が普及して店頭販売などが盛んになったのは80年代後半から90年代にかけて。
今まで存在しなかった株式市場と成金さんが突然現れたのですから・・・リスクに対しての考えも当然薄いのだと思います 。
そしてシャドーバンキング問題。証券金融取引はなんと10倍まで!つまり10%株価が下がれば元金はゼロということですよね・・・(-_-;)
そのような状態であるなら当然、追証が発生した投資家の投げから更に株価が下落するという、負のスパイラル状態・・・。
私はその時はまだ10代だったので、投資家としてリアルタイムに経験したわけではないのですが、日本のバブル崩壊もこんな感じだったのかな・・?と、勝手に思っています。
彼らが日本に旅行に来た際の“爆買い”が一時期ニュースとなっていましたが、それもバブル崩壊以前に日本人が海外ツアーでブランド物を買い漁っていた感じとなんだか被ります・・・。
肝心の相場ですが、日本市場ではひとまず個人投資家の追証もほとんど出ていない状態とのことで、9日も大きな下げを見せた後にはプラス引けで終わる形となっています。
また現在、ギリシャがEUに再建計画を提出してそれに関して話し合われていますが、ひとまずこれは渋々の形で合意になる可能性が高く、そうなると日経平均は2万円の大台を再度トライする形になると思います。月曜の相場もプラスから始まるでしょう。
しかし、ここ最近は日本市場だけが独歩高でしたので、十分な警戒はまだ必要だと思います。
この暴落はまだ始まりなのでは・・・?
下落が止まって、一度戻す場面はあると思いますが、そこからの一段安、二段安が私は怖いです。
ポジションは回転重視、信念を持って保有の銘柄は現引きにするなど、ポートフォリオの見直しは毎日しておく必要はあると思います。
日経平均ブル<1579>の空売りや、日経平均ベア<1360>、また先物225オプションのプット買いなどのリスクヘッジも一考です(^^)/。私も最近は日経平均ベア<1360>の買いを持ち越すことも多く、9日のGD時は、正直これで助かった感じです・・・(-_-;)
また『hinaの株ブログ』に書きましたが、一休<2450>や、ビックカメラ<3048>など、インバウンド関連銘柄の空売りなどもヘッジとなりました。
すべての銘柄がというわけではありませんが、インバウンド関連銘柄は中国がこの状態ですので、しばらくは注意が必要だと思います。少なくとも関連銘柄全体に資金が回ってくる感じは、しばらくは無いのかなと思います。
毎年2〜3回訪れるこのような暴落時には「ポートフォリオの虫干し」をすることをお勧めします(*^^)
一旦引き出しを空っぽにして、きれいに仕舞いなおす。自分のトレードの見直す良い機会にもなりますよ☆
また、いまお薦めだと思う個別銘柄などは、私のブログ『hinaの株ブログ』で色々と書いていますので、こちらも宜しくお願いします★(^^)/。『hinaの株ブログ』で検索すると結果に私のブログが表示されるはずです♪
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執筆者名:hina
ブログ名:hinaの株ブログ
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