EMシステムズ Research Memo(1):調剤薬局向けで業界シェアNo.1、医科システム事業が拡大中
[15/07/16]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
EMシステムズ<4820>は調剤薬局を中心とする医療機関向けに、医療事務処理コンピュータシステムを開発・販売するITサービス企業。製品開発からシステム構築、販売、操作指導、メンテナンスまでを一貫して提供する製販一体体制を採る。ユーザーのシステム投資負担軽減につながる低い初期費用と月々の利用料支払という料金プランに基づいたストック型ビジネスモデルに業界内でいち早く転換したことで高い競争力を維持、調剤薬局向けシステムの市場シェアは約30%で業界No.1の地位を不動のものにしている。足元、医科システム市場を第2の収益柱に育成するために診療所・クリニック向けの医療事務処理コンピュータシステム、電子カルテシステムの拡販に注力。
2015年3月期業績は売上高が前期比1.0%減の11,257百万円、営業利益は同26.3%減の1,232百万円と微減収ながら2ケタ営業減益となり、会社計画(売上高12,000百万円、営業利益1,673百万円)を売上高、営業利益ともに下回った。消費税増税による特需の反動減があったことに加えて、医療制度改革の影響で主力ユーザーである調剤薬局や診療所のIT投資意欲が想定以上に減退した影響を受けたことなどが主な要因。
2016年3月期は売上高が前期比13.1%増の12,732百万円、営業利益は同41.2%増の1,740百万円と2ケタ増収・営業増益を見込む会社計画。2015年3月期の業績の不振要因を分析し実施している様々な施策の効果?(1)子会社コスモシステムズ(株)との連携強化や営業を中心とする組織体制見直しによる営業体制強化、(2)主力製品のOEM供給やM&Aによるシェア拡大、(3)医薬品卸、医薬品ネットワーク事業会社、臨床検査会社等の医療関係事業会社との関係強化、?などのプラス効果が顕在化するためだ。
中期経営計画(2015年3月期〜2017年3月期)では、調剤システム事業の更なるシェアアップ、医科システム事業の拡大を図り、2017年3月期に売上高13,432百万円、営業利益2,040百万円を達成する目標を掲げている。医科システム事業拡大を中心とした様々な施策は種蒔き期から開花期に入りつつあり、その効果が顕在化し医科システム事業の拡大が鮮明になってくるにつれて、新たな成長ステージ入りしたことが市場で認識されることになると弊社では見ている。
■Check Point
・2010年以降は事業拡大を狙った提携、M&Aを積極展開
・ストック型ビジネスモデル転換により高い価格競争力を維持
・医療システム事業の拡大で新たな成長ステージ
(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)
<YF>
2015年3月期業績は売上高が前期比1.0%減の11,257百万円、営業利益は同26.3%減の1,232百万円と微減収ながら2ケタ営業減益となり、会社計画(売上高12,000百万円、営業利益1,673百万円)を売上高、営業利益ともに下回った。消費税増税による特需の反動減があったことに加えて、医療制度改革の影響で主力ユーザーである調剤薬局や診療所のIT投資意欲が想定以上に減退した影響を受けたことなどが主な要因。
2016年3月期は売上高が前期比13.1%増の12,732百万円、営業利益は同41.2%増の1,740百万円と2ケタ増収・営業増益を見込む会社計画。2015年3月期の業績の不振要因を分析し実施している様々な施策の効果?(1)子会社コスモシステムズ(株)との連携強化や営業を中心とする組織体制見直しによる営業体制強化、(2)主力製品のOEM供給やM&Aによるシェア拡大、(3)医薬品卸、医薬品ネットワーク事業会社、臨床検査会社等の医療関係事業会社との関係強化、?などのプラス効果が顕在化するためだ。
中期経営計画(2015年3月期〜2017年3月期)では、調剤システム事業の更なるシェアアップ、医科システム事業の拡大を図り、2017年3月期に売上高13,432百万円、営業利益2,040百万円を達成する目標を掲げている。医科システム事業拡大を中心とした様々な施策は種蒔き期から開花期に入りつつあり、その効果が顕在化し医科システム事業の拡大が鮮明になってくるにつれて、新たな成長ステージ入りしたことが市場で認識されることになると弊社では見ている。
■Check Point
・2010年以降は事業拡大を狙った提携、M&Aを積極展開
・ストック型ビジネスモデル転換により高い価格競争力を維持
・医療システム事業の拡大で新たな成長ステージ
(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)
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