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EMシステムズ Research Memo(5):増税特需の反動減や医療制度改革の影響で減益

注目トピックス 日本株
■決算動向

(1)2015年3月期業績

EMシステムズ<4820>の2015年3月期業績は売上高が前期比1.0%減の11,257百万円、営業利益は同26.3%減の1,232百万円と微減収ながら2ケタ営業減益となり、会社計画(売上高12,000百万円、営業利益1,673百万円)を売上高、営業利益ともに下回った。

大幅減益となった要因は、13年9月に連結子会社化した(株)ユニコンがフル寄与したことに加えて、14年10月に連結子会社化したコスモシステムズ(株)が寄与するプラス効果があり医科システム(セグメント間内部取引消去前売上高1,168百万円、前期比20.5%増)と保守サービス(同791百万円、同56.1%増)の売上高が増加したプラス効果あったが、収益性の高い調剤システム(同7,308百万円、同4.2%減)とサプライ(同1,683百万円、同11.9%減)の売上高が落ち込んだことが大きかったことによる。これは、消費増税に絡んだ駆け込み特需の反動減や2014年4月からの調剤報酬の改定及び消費増税の影響による収益低下で主力ユーザーである調剤薬局のシステム投資意欲及びサプライ需要が冷え込んだためだ。

一方、計画比未達となった要因は、消費税特需の反動減や調剤報酬改定の影響が想定以上であったことなどから、調剤システム(販売件数1,254件、計画比83.6%減)と医科システム(同403件、同40.3%減)の販売件数がそれぞれ計画を下回ったことが主要因。

なお、2015年3月に同社の主要販売代理店である医薬品卸最大手のメディパルホールディングス<7459>に対して第三者割当増資(普通株式659千株、調達額1,088百万円)を実施した。両社の関係強化を進め、主要ユーザーである調剤薬局や診療所の新規開設や開業、システム更新などのユーザー情報をより早く情報交換できる環境を築き、システム事業の拡大につなげることが狙い。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)



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