EMシステムズ Research Memo(6):今期は医科システム事業拡大等の様々な施策の効果が開花へ
[15/07/16]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■決算動向
(2)2016年3月期会社計画
EMシステムズ<4820>の2016年3月期は売上高が前期比13.1%増の12,732百万円、営業利益は同41.2%増の1,740百万円と2ケタ増収・営業増益を見込む会社計画。消費税特需の反動減のマイナス影響がなくなることや前期に子会社化したコスモシステムズ(株)がフル寄与するプラス効果がある。これらに加えて、同社では(1)コスモシステムズ(株)との連携強化※1や営業を中心とする組織体制見直しによる営業体制強化※2、(2)主力製品のOEM供給やM&Aによるシェア拡大、(3)医薬品卸、医薬品ネットワーク事業会社※3、臨床検査会社等の関係強化、などの効果の顕在化を見込んでいることによる。
※1コスモシステムズ(株)と同社の中四国支店を合体し中四国地区での営業体制を強化し、コスモシステムズの保険薬局トータルサポートシステム「ぶんぎょうめいと」のリプレースを推進するというもの。また、中部、北陸、九州地区ではサポート代理店による地域密着営業により医科ビジネスの拡大と「ぶんぎょうめいと」のリプレースを図る計画。
※2販売代理店支援組織を新設。販売代理店との連携を強化し、販売代理店を活用した拡販に注力する計画。
※3 15年4月にメディカルシステムネットワークグループ<4350>と業務提携。具体的な内容は、(1)メディカルシステムネットワークが医薬品ネットワーク(医薬品の仕入価格交渉、資金決済代行等を行う調剤薬局向け経営支援サービス)加盟店向けサービスのひとつとして提供しているデッドストックエクスチェンジサービス(不動在庫消化サービス)機能を同社のレセコン(Recepty Next)に付加機能として搭載した新商品の開発・販売(15年10月を目途にβ版、16年4月に本格運用を開始予定)、(2)同社とメディカルシステムネットワーク商品・製品の相互紹介、(3)EHR(Electronic Health Record/電子医療記録の連携)活用による医療の効率化、患者の利便性向上に向けた共同取組。
サービス品目別(セグメント間内部取引消去前)では、新製品投入や業務提携効果などから医科システム売上高が前期比916百万円増加し2,084百万円と急拡大(販売件数750件(15年3月期403件))すると予想している。さらに、収益性の高い調剤システムの売上高も営業強化などの効果の顕在化を織り込み他社リプレースと新規導入がそれぞれ拡大する計画(新規導入件数500件(15年3月期387件)、他社リプレース1,300件(同348件)で前期比416百万円増加し7,724百万円になる計画。
15年3月期は調剤システム、医科システムともに、消費税増税後反動減や医療制度改革の影響による需要の落ち込みが想定以上であったことなどで計画未達となった。しかし、16年3月期計画は、チャレンジングであった医科システムの販売計画を足元の状況を反映し中期経営計画値を下方修正(中経値1,300件→750件)したこと、営業戦略の変更、業務提携といった拡販体制構築に向けた様々な仕込みが進んでいること、などを考慮すると、現時点で計画達成の可能性が高まったと弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)
<YF>
(2)2016年3月期会社計画
EMシステムズ<4820>の2016年3月期は売上高が前期比13.1%増の12,732百万円、営業利益は同41.2%増の1,740百万円と2ケタ増収・営業増益を見込む会社計画。消費税特需の反動減のマイナス影響がなくなることや前期に子会社化したコスモシステムズ(株)がフル寄与するプラス効果がある。これらに加えて、同社では(1)コスモシステムズ(株)との連携強化※1や営業を中心とする組織体制見直しによる営業体制強化※2、(2)主力製品のOEM供給やM&Aによるシェア拡大、(3)医薬品卸、医薬品ネットワーク事業会社※3、臨床検査会社等の関係強化、などの効果の顕在化を見込んでいることによる。
※1コスモシステムズ(株)と同社の中四国支店を合体し中四国地区での営業体制を強化し、コスモシステムズの保険薬局トータルサポートシステム「ぶんぎょうめいと」のリプレースを推進するというもの。また、中部、北陸、九州地区ではサポート代理店による地域密着営業により医科ビジネスの拡大と「ぶんぎょうめいと」のリプレースを図る計画。
※2販売代理店支援組織を新設。販売代理店との連携を強化し、販売代理店を活用した拡販に注力する計画。
※3 15年4月にメディカルシステムネットワークグループ<4350>と業務提携。具体的な内容は、(1)メディカルシステムネットワークが医薬品ネットワーク(医薬品の仕入価格交渉、資金決済代行等を行う調剤薬局向け経営支援サービス)加盟店向けサービスのひとつとして提供しているデッドストックエクスチェンジサービス(不動在庫消化サービス)機能を同社のレセコン(Recepty Next)に付加機能として搭載した新商品の開発・販売(15年10月を目途にβ版、16年4月に本格運用を開始予定)、(2)同社とメディカルシステムネットワーク商品・製品の相互紹介、(3)EHR(Electronic Health Record/電子医療記録の連携)活用による医療の効率化、患者の利便性向上に向けた共同取組。
サービス品目別(セグメント間内部取引消去前)では、新製品投入や業務提携効果などから医科システム売上高が前期比916百万円増加し2,084百万円と急拡大(販売件数750件(15年3月期403件))すると予想している。さらに、収益性の高い調剤システムの売上高も営業強化などの効果の顕在化を織り込み他社リプレースと新規導入がそれぞれ拡大する計画(新規導入件数500件(15年3月期387件)、他社リプレース1,300件(同348件)で前期比416百万円増加し7,724百万円になる計画。
15年3月期は調剤システム、医科システムともに、消費税増税後反動減や医療制度改革の影響による需要の落ち込みが想定以上であったことなどで計画未達となった。しかし、16年3月期計画は、チャレンジングであった医科システムの販売計画を足元の状況を反映し中期経営計画値を下方修正(中経値1,300件→750件)したこと、営業戦略の変更、業務提携といった拡販体制構築に向けた様々な仕込みが進んでいること、などを考慮すると、現時点で計画達成の可能性が高まったと弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)
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