フォーカスシステムズ Research Memo(6):純有利子負債ゼロを目標に財務健全化が進む
[15/07/22]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
(2)財務状態
総資産は前期末比2,503百万円増加し14,340百万円となった。これは、投資有価証券が1,851百万円増加したことと、現金・預金が同246百万円増加したほか、業績拡大に伴い売掛金が同244百万円増加したことが主要因。
一方、負債合計は前期末比764百万円増の7,571百万円へ増加した。返済により長期借入金が496百万円減少したものの、社債が同641百万円、繰延税金負債が566百万円増加したことによる。純資産は同1,739百万円増加し6,769百万円となった。特定投資株式の株価上昇により、その他有価証券評価差額金1,285百万円増加したことと、利益増に伴う繰越利益剰余金が同454百万円増加したためだ。
フォーカスシステムズ<4662>では主力のシステム開発に関しては売上計上時期が9月末と3月末の年2回というプロジェクトが多いのに対して、協力会社に支払う外注費の支払いは1ヶ月単位という構造になっているため、常に運転資金を調達する必要がある。過去の業績悪化も加わり、2004年3月末時点の有利子負債残高は7,710百万円に達し、D/Eレシオ(有利子負債÷自己資本)は153.7%、自己資本比率は33.4%と、無借金経営で財務状態が良好な企業が多いITサービス企業の中で財務状態の悪さが目立つ企業であった。
同社では、代表取締役社長の森啓一(もりけいいち)氏の下で「純有利子負債(ネットデット、有利子負債から現金・預金を差し引いたもの)を「ゼロに!」」を目標に財務健全化に取り組んできたが、足元の業績改善も手伝って2015年3月末時点で純有利子負債残高は900百万円まで縮小。D/Eレシオは63.9%、自己資本比率は47.2%へそれぞれ改善している。一方、収益性を表す指標も自己資本利益率が2015年3月には10.0%になるなど、改善が進む結果となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)
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(2)財務状態
総資産は前期末比2,503百万円増加し14,340百万円となった。これは、投資有価証券が1,851百万円増加したことと、現金・預金が同246百万円増加したほか、業績拡大に伴い売掛金が同244百万円増加したことが主要因。
一方、負債合計は前期末比764百万円増の7,571百万円へ増加した。返済により長期借入金が496百万円減少したものの、社債が同641百万円、繰延税金負債が566百万円増加したことによる。純資産は同1,739百万円増加し6,769百万円となった。特定投資株式の株価上昇により、その他有価証券評価差額金1,285百万円増加したことと、利益増に伴う繰越利益剰余金が同454百万円増加したためだ。
フォーカスシステムズ<4662>では主力のシステム開発に関しては売上計上時期が9月末と3月末の年2回というプロジェクトが多いのに対して、協力会社に支払う外注費の支払いは1ヶ月単位という構造になっているため、常に運転資金を調達する必要がある。過去の業績悪化も加わり、2004年3月末時点の有利子負債残高は7,710百万円に達し、D/Eレシオ(有利子負債÷自己資本)は153.7%、自己資本比率は33.4%と、無借金経営で財務状態が良好な企業が多いITサービス企業の中で財務状態の悪さが目立つ企業であった。
同社では、代表取締役社長の森啓一(もりけいいち)氏の下で「純有利子負債(ネットデット、有利子負債から現金・預金を差し引いたもの)を「ゼロに!」」を目標に財務健全化に取り組んできたが、足元の業績改善も手伝って2015年3月末時点で純有利子負債残高は900百万円まで縮小。D/Eレシオは63.9%、自己資本比率は47.2%へそれぞれ改善している。一方、収益性を表す指標も自己資本利益率が2015年3月には10.0%になるなど、改善が進む結果となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)
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