注目銘柄ダイジェスト(前場):信越化学、住友化学、コマツなど
[15/07/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
信越化学<4063>:7548円(前日比+278円)
大幅反発。前日に発表した第1四半期の決算内容が好感されている。営業利益は前年同期比6%増の514億円、市場予想の490億円強の水準は上回った。また、通期予想も公表、営業利益は1970億円で前期比6%増益、市場予想2100億円は下回っているが、保守的な計画としてネガティブに捉えられていない。また、09.3期以来の増配を発表したこともポジティブなインパクトにつながる。野村では、高い競争力を改めて評価として、投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に、目標株価を8100円から8500円に引き上げている。
住友化学<4005>:747円(前日比+18円)
大幅続伸。第1四半期業績の観測報道が伝わっており、ポジティブなインパクトにつながっているようだ。経常利益は前年同期比9割増の500億円程度になったもようとされている。石油化学製品の市況が好調に推移したことが主因のようだ。市場コンセンサスは370億円レベルであり、大幅に上振れる形となっている。総合化学大手では、先の三井化学に続くポジティブな業績サプライズに。
サイバーAG<4751>:5560円(前日比-310円)
大幅安。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は270億円で前年同期比81%増益、通期計画280億円に対して高い進捗率となっている。ただ、4-6月期営業利益は62.6億円で市場想定通りの着地と、新たなサプライズにはつながっていない。一方、Ameba事業のスマホ課金が想定以上に苦戦していることなどをネガティブ視する声もある。野村では今9月期営業利益予想321億円に対して、来期は275億円を想定しているようだ。
コマツ<6301>:2185円(前日比-42.5円)
続落。米キャタピラーが低調な決算を発表、株価が3%超の大幅な下落となっており、同業大手の一角として連れ安する格好に。キャタピラーの4-6月期営業利益は2割強の減益となり、通期売上高予想は下方修正している。中国景気の減速、資源価格の低迷などによる影響が強まる状況に。同社に関しても、29日に発表予定の決算に対する警戒感などが強まる形へ。
クリエアナブキ<4336>:553円(前日比+80円)
ストップ高。持分法適用関連会社である採用工房の株式を追加取得し、子会社化すると発表している。費用等を含め6100万円を投じ、所有割合を現在の20.0%から60.0%に引き上げる。採用工房は企業の求人・採用活動を支援するコンサルティングサービスを得意としており、同社は14年12月に採用工房へ資本参加した。今回の子会社化により、採用コンサルティングサービスの大都市圏での取り組み強化と中四国への展開を推進する。
エリアリンク<8914>:159円(前日比+31円)
大幅続伸。15年12月期の上期及び通期業績予想を上方修正している。上期営業利益見通しは従来の9.15億円から21.85億円へ、通期見通しは11.95億円から25.00億円へと引き上げた。第2四半期に計画外の販売用不動産を売却したことに加え、ストレージ流動化が通期計画に対して順調かつ前倒しで進捗していることが寄与した。なお、下期にはストレージ事業の保有不動産に対してメンテナンスを計画しているという。
総医研<2385>:290円(前日比+61円)
大幅反発。子会社である日本予防医薬の主力商品「イミダペプチド」(飲料)について、本年4月より施行された機能性表示食品制度の届出が消費者庁に受理されたことを受けて、機能性表示食品としてリニューアルし、8月5日より新発売すると発表している。「日常の生活で生じる身体的な疲労感の軽減する」という機能性を表示した初めての製品という。
3Dマトリック<7777>:1491円(前日比+7円)
買い先行。コロンビア当局INVIMAにおいて、吸収性局所止血材「PuraStat」の医療機器製品登録が承認されたと発表している。同社グループは14年1月に吸収性局所止血材「TDM-621」のCEマーキングを取得しており、今回は臨床試験を必要としないCEマーキングを活用しての申請だった。同国では今期中に「PuraStat」の製品販売を開始していく計画で、現地販売パートナーの選定を進めていくという。
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