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ビューティ花壇 Research Memo(6):生花祭壇の売上高はほぼ安定、生花卸売やブライダルが増収けん引

注目トピックス 日本株
■業績動向

(1)過去の業績推移

過去5期分(2010年6月期から2014年6月期まで)の業績を振り返ると、主力の生花祭壇事業の売上高が伸び悩みを見せる一方、生花卸売事業やブライダル装花事業の伸長、M&Aにより参入した新規事業(土木・建設事業、その他事業)により、年平均13.6%の増収を続けてきた。一方、営業利益率は、生花祭壇事業における単価下落や円安による仕入原価の高騰などを受けて、2010年6月期をピークに低下傾向にある。特に、2014年6月期は単価下落が想定以上に急激なペースで進んだことから営業利益率は大きく低下した。

なお、過去5期におけるM&Aの実績として、2012年1月に昇建設(土木・建設事業)、2012年4月にシステムハウス福知山(その他事業)、2013年5月に花時(生花祭壇及び生花卸売事業)、2013年10月にマイ・サクセス(生花卸売事業)が挙げられる。

また、主力の生花祭壇事業の売上高は、受注件数の伸びがけん引している。なお、2014年6月期に受注件数が減少したにもかかわらず、売上高がわずかに増加しているのは、花時の子会社化によるもの。セグメント利益率は、単価下落や仕入原価の高騰により低下傾向にあり、2014年6月期に大きく低下した。

一方、ビューティ花壇<3041>の資本効率を示す自己資本利益率(ROE)は7.7%(前期は14.2%)と、利益率の低下に伴って下がった。また、財務基盤の安定性を示す自己資本比率は21.2%(前期比23.9%)と、有利子負債残高の増加とともに低下している。同社が中長期構想として掲げている事業拡大を実現するためには、収益力の強化とともに財務基盤の増強が課題となろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)



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