注目銘柄ダイジェスト(前場):日本郵船、日産、UNITEDなど
[15/07/27]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
日本郵船<9101>:347円(前日比+8円)
買い先行。先週末に業績観測報道が伝わっている。4-6月期経常利益は200億円程度となり、前年同期比7割増えたもようとされている。米国向けの荷動き活発化に加えて、円安や燃料安効果なども追い風となったもよう。市場予想は100億円強の水準であり、ポジティブなインパクトにつながっているようだ。なお、コンテナ船やドライバルク船のエクスポージャーが低いことが、相対的な好業績につながっているとの見方もあり、他の海運大手への波及効果は限定的にとどまっている。
SMC<6273>:32850円(前日比-775円)
売り先行。バークレイズでは投資判断を「イコールウェイト」から「アンダーウェイト」に格下げしている。目標株価は30000円を据え置き。売上高の15%程度を占めると推察するスマートフォン関連の減速が懸念されるなか、株価は堅調な推移が続いており、株価水準には割高感と判断しているもよう。なお、バークレイズでは、安川電機やTHKなど他のFA機器メーカーの一角にも格下げの動き。
新日鐵住金<5401>:280.1円(前日比-4円)
売り先行。今期経常利益は3700億円前と前期比3割近く減りそうだとの観測報道が伝わっている。自動車用鋼材の回復が遅れているほか、油田開発向け鋼管の需要低迷も響くようだ。会社計画は開示されていないが、市場予想である4500億円レベルは大きく下回る格好に。なお、第1四半期は前年同期の743億円水準を上回ったもようとされ、こちらはコンセンサスを上回る水準だが、先行き懸念の強さをより反映する動きに。
日産<7201>:1240円(前日比+0.5円)
堅調。第1四半期営業利益は前年同期比5割増の1800億円超になったもようとの観測報道が伝わっている。市場予想の1650億円を上回る水準である。依存度の高い北米販売が好調とされている。一方、同社は中国向けのウェイトが高いともみられており、足元の中国景気の鈍化に対する警戒感も強かったことで、目先の安心感が強まる格好に。
イード<6038>:1701円(前日比+71円)
急反発。同社株主の博報堂DYメディアパートナーズが、Globis Fund III, L.P.及びGlobis Fund III(B), L.P.の保有する同社株式を買付けたと発表している。博報堂DYメディアパートナーズの所有株式数は24万1000株(総議決権の4.94%)から51万7700株(同10.62%)に増加し、同社の主要株主に該当することとなった。
ITM<2148>:2413円(前日比+287円)
大幅に3日続伸。15年4-6月期(第1四半期)決算を発表している。営業利益は前年同期比約4倍の1.26億円と大幅な増益で着地した。今年4月に買収した「キーマンズネット」の寄与もあり、同社の注力するリードジェンモデルの販売が大きく伸びた。16年3月期業績予想は、上期営業利益を前年同期比32.9%増の2.00億円、通期を前期比30.9%増の6.40億円で据え置いている。
PATH<3840>:482円(買い気配)
ストップ高買い気配。マードゥレクス社及びジヴァスタジオ社の株式を取得し子会社化すると発表している。マードゥレクス社は、「エクスボーテ Ex:beaute」ブランド化粧品を中心に事業を展開する。また、ジヴァスタジオ社は、「美と健康」をキーワードとした商品の企画開発及びTVショッピングを中心とした幅広い販売チャネルによる事業を展開しており、2社合算の直近業績は売上高42.02億円、営業利益約0.41億円となる。
UNITED<2497>:2384円(前日比+387円)
大幅反発。メタップス<6172>の新規上場に伴いファンド運用益が発生する見込みと発表している。同社の持分法適用ファンドであるngiベンチャーコミュニティ・ファンド2号投資事業有限責任組合及び、出資先であるアジア学生起業家ファンドI-SHIN投資事業有限責任組合が、メタップスの上場に伴う株式売出しに売出人として参加する。メタップスは8月28日に東証マザーズ市場へ新規上場する予定。
<KS>