タナベ経営 Research Memo(5):主力のコンサルティング事業を中心にすべての事業で増収
[15/07/29]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
■決算動向
(1) 2015年3月期業績概要
5月15日付で発表されたタナベ経営<9644>の2015年3月期の業績は、売上高が前期比3.7%増の7,865百万円、営業利益が同13.3%増の762百万円、経常利益が同13.9%増の808百万円、当期純利益が同59.6%減の315百万円となった。
主力のコンサルティング事業を中心にすべての事業で増収となり、売上高は連続で過去最高を更新した。売上総利益率もコンサルティング事業を中心にすべての事業で改善し、前期比1.8ポイント上昇の45.8%となった。販管費率が前期比1.0ポイント上昇したが、これは新体制スタートに向けての先行投資(プロモーション広告・システム投資)などを実施したことによる。増収効果と付加価値向上によって、販管費の増加分を吸収し、営業利益は前期比13.3%増と2ケタ増益となった。また、期初計画比で見ると、売上高はほぼ計画並みであったが、営業利益、経常利益はいずれも10%近く上回る格好で着地した。収益性の高いコンサルティング事業の構成比が上昇したことが主因となっている。なお、当期純利益については、名古屋研修センターの減損損失224百万円を特別損失として計上したことと、前期は遊休地の譲渡により欠損金に対する繰延税金資産の計上により、税金費用がマイナスであったことにより、減益となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<HN>
(1) 2015年3月期業績概要
5月15日付で発表されたタナベ経営<9644>の2015年3月期の業績は、売上高が前期比3.7%増の7,865百万円、営業利益が同13.3%増の762百万円、経常利益が同13.9%増の808百万円、当期純利益が同59.6%減の315百万円となった。
主力のコンサルティング事業を中心にすべての事業で増収となり、売上高は連続で過去最高を更新した。売上総利益率もコンサルティング事業を中心にすべての事業で改善し、前期比1.8ポイント上昇の45.8%となった。販管費率が前期比1.0ポイント上昇したが、これは新体制スタートに向けての先行投資(プロモーション広告・システム投資)などを実施したことによる。増収効果と付加価値向上によって、販管費の増加分を吸収し、営業利益は前期比13.3%増と2ケタ増益となった。また、期初計画比で見ると、売上高はほぼ計画並みであったが、営業利益、経常利益はいずれも10%近く上回る格好で着地した。収益性の高いコンサルティング事業の構成比が上昇したことが主因となっている。なお、当期純利益については、名古屋研修センターの減損損失224百万円を特別損失として計上したことと、前期は遊休地の譲渡により欠損金に対する繰延税金資産の計上により、税金費用がマイナスであったことにより、減益となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<HN>