注目銘柄ダイジェスト(前場):日立製、パナソニック、野村HDなど
[15/07/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
日立製<6501>:788.5円(前日比+51.9円)
買い優勢。前日に第1四半期決算を発表、調整後営業利益は1153億円で前年同期比3%増益、会社計画を100億円程度上回っているもようだ。上半期営業利益は同17%減益の2200億円を据え置いているが、極めて保守的と捉えられる格好に。足元の株価は調整色が強まり、業績への警戒感も高まっていたとみられるなか、想定以上の好決算で買い安心感が優勢に。
野村HD<8604>:900.7円(前日比+40.3円)
買い優勢。前日に発表した第1四半期の決算が評価材料に。税引前利益は1060億円で前四半期比1%増益、市場予想は900億円レベルであったとみられ、想定以上の好決算と捉えられる格好へ。ウェイトが高い欧州市場への懸念から、足元では相対的に業績懸念も強かったと見られ、想定以上に底堅い決算を受けて買い安心感が優勢に。
パナソニック<6752>:1459円(前日比-77.5円)
売り優勢。前日に発表の第1四半期決算内容が嫌気されている。営業利益は766億円で前年同期比7%減益、市場予想は900億円以上の水準であったと見られる。会社計画以上とはされているようだが、会社側の通期計画4300億円、前期比13%増益達成のハードルは高まったとの見方。会社想定どおりに第2四半期以降の収益回復が実現するのか、不透明感は拭えないようだ。
任天堂<7974>:22435円(前日比+1935円)
大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表、営業損益は11.5億円の黒字となり、前年同期比では106.2億円の収益改善となっている。市場予想は50億円程度の赤字であったとみられる。第1四半期は収益水準が小さくインパクトは限定的であるものの、第1四半期としては5期ぶりの黒字に転換しており、収益体質の強化としてポジティブに捉えられている。
大塚家具<8186>:1921円(前日比+3円)
変わらずを挟んで急反発スタートも伸び悩む展開に。15年12月期の上期及び通期業績予想の修正を発表している。上期については営業損益を従来予想の2.59億円の赤字から4.93億円の黒字へと引き上げた。4月から5月にかけて開催した「大感謝フェア」による売上寄与が第1四半期の不足をカバーした。通期については、売上高見通しを引き上げる一方、新しいビジネスモデル構築に向けた投資のため営業利益見通しは1.10億円で据え置いた。
ガンホー<3765>:408円(前日比-32円)
急落。15年1-6月期(第2四半期累計)決算を発表している。売上高は前年同期比12.7%減の823.40億円、営業利益は同22.9%減の414.64億円と2ケタ減収減益となった。市場コンセンサスでは営業利益440億円前後とされており、これを下回って着地した。主力のスマートフォンゲーム「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」はサービス開始から4年目に入っており、課金率やARPPU(ユーザー1人当たり平均売上額)の低下・減少が響いた。
アトラ<6029>:3325円(買い気配)
ストップ高買い気配。15年12月期の上期(1-6月)業績の上方修正と株式分割の実施を発表している。上期営業利益見通しは従来の0.52億円から0.89億円へと引き上げた。新たに取り扱いを開始した機材の販売及びHONEY-STYLEにおいて開催している鍼灸接骨院向けセミナーが好調に推移した。また、8月31日を基準日として、1株につき3株の割合で株式分割を実施する。
スパークスG<8739>:373円(前日比+52円)
年初来高値更新。15年4-6月期(第1四半期)決算を発表してい
る。営業利益は前年同期比8.1倍の6.61億円で着地した。第1四半期末における運用資産残高は前期末から759億円(8.2%)増加し1兆1億円となった。スパークス・アセット・マネジメントの運用する日本株ファンドは、外部の専門機関からの高い評価を背景に販売チャネルが拡大しているという。
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