注目銘柄ダイジェスト(前場):ソニー、富士フイルム、ヤフーなど(訂正)
[15/07/31]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
ソニー<6758>:3532円(前日比-53円)
売り優勢。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は969億円で前年同期比38.8%増益、市場予想は750-800億円レベルであったとみられ、大きく上回る水準での着地となっている。イメージセンサーの伸長によるデバイス部門、ゲーム部門など注目される分野が順調に推移している。ただ、一時的な利益計上が上振れの主因と捉えられるほか、スマホ事業の先行き懸念などは強まる状況でもあり、積極的に評価する動きは限定的にとどまっている。
富士フイルム<4901>:4883.5円(前日比+322円)
大幅続伸。市場予想を上回る決算、並びに、高水準の自社株買い発表が好感されている。第1四半期営業利益は362億円で前年同期比21.3%増益、320億円レベルの市場予想を上回った。また、発行済み株式数の6.4%に当たる自己株式の取得実施を発表。自己株式の取得は中計公約であるが、前回分を今月に終了したばかりのタイミングであり、計画達成に向けた前倒しの取り組みとして評価が高まる形に。
ヤフー<4689>:547円(前日比+40円)
大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は491.5億円で前年同期比0.8%増と増益を確保している。市場予想も10億円程度上回る着地になった。ディスプレイ広告が 271 億円、同29.5%増と大きく伸長、SMBC日興では、スマホ版Yahoo!トップページのタイムライン化などと合わせてスタートしたインフィード枠広告の売上高は非常に好調な出足、今後の業績のドライバーとなる可能性が高いと指摘している。
エイシアンスタ<8946>:213円(前日比+29円)
一時ストップ高。子会社の柏雅酒店管理(上海)有限公司が、東急不動産諮詢(上海)有限公司との間で中国に合弁会社を設立すると発表している。酒店管理が持つサービスアパートメント運営管理実績、中国国内の物件情報開発力及び許認可取得交渉力と、東急不動産上海が持つ日本人向けサービスアパートメントの運営ノウハウ、東急不動産グループの企画・設計力並びに信用力・知名度を活用し、サービスアパートメント運営管理事業を行う。
イグニス<3689>:4365円(前日比+450円)
3日ぶり大幅反発。引き続きスマートフォンゲーム「ぼくとドラゴン」の好調が材料視されているが、前日には子会社のスワッグアップが経営シミュレーションゲーム「金、女、ビル!?欲望が渦巻く街〜歌舞伎町タワー〜」iOS版の事前登録を開始したと発表している。Android版についてはすでに事前登録を開始している。Android版、iOS版のリリースはともに8月中を予定している。
テラプロ<6627>:1402円(前日比+117円)
大幅続伸。15年4-6月期(第1四半期)決算を発表している。営業利益は6.97億円(前年同期は0.33億円)となり、24日に発表された修正予想に沿って着地した。同時に発表された15年4-9月期(第2四半期累計)業績予想は、営業利益で前年同期比2.3倍の12.50億円とされている。市場では11億円程度との予想も見られたが、これを上回る見通しが示され、ポジティブ視した買いが優勢となっている。
極楽湯<2340>:625円(前日比+83円)
急伸。15年4-6月期(第1四半期)決算を発表している。四半期純損益は1.73億円の黒字(前年同期は0.88億円の赤字)転換で着地した。中国において、海外1号店「極楽湯 碧雲温泉館」が好調だったほか、2号店「極楽湯 金沙江温泉館」もオープンから大盛況となった。16年3月期業績については、純利益で前期比25.9%増の1.40億円とする従来予想を据え置いているが、第1四半期までに超過達成する格好となっている。
セプテーニHD<4293>:1631円(前日比+300円)
ストップ高。15年9月期の通期業績予想及び配当予想を開示している。営業利益見通しは27.01億円で、前期の22.59億円から大幅な増益となるもよう。また、期末配当についても前期の9.00円から14.00円に増額している。なお、同時に発表された14年10月-15年6月期(第3四半期累計)決算は、ネットマーケティング事業の伸長により、営業利益が前年同期比5.7%増の18.01億円で着地した。
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