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システム ディ Research Memo(1):中期計画は順調に進捗中、足元の業績は計画を上回る

注目トピックス 日本株
システムディ<3804>は業種特化型の業務支援ソフトウエアを開発・販売している。私立学校法人向けトータル業務支援システムとスポーツジム向け会員・運営システムを柱に業容を拡大してきた。次代の成長エンジンとして、公立学校(小・中・高校)向け校務支援ソフトと地方自治体向け会計業務支援ソフトの拡販が注目されている。

2015年10月期第2四半期累計(中間期)決算は上振れで着地した。主力の学園ソリューション事業において、会計制度変更に伴うリプレース需要と製造コスト削減がそれぞれ売上と利益を押し上げた。各事業部門とも全般に計画どおりもしくは計画を上回って推移している状況だ。公共分野を対象とする新規2事業分野では、公教育ソリューション事業が順調なペースで業容を拡大中で、2016年10月期の黒字化が視野に入って来た。

同社は2014年10月期〜2016年10月期の3ヶ年中期経営計画に取り組んでいる。キーワードは「V&V Business」戦略だ。これはターゲット顧客層をIT投資への資金的余裕度や事業規模などの観点で3つに分け、それぞれに最適なサービスを提供するというものだ。2つのVはValueとVolumeを表しており、資金に余裕のあるValue顧客には高付加価値のカスタム製品を、資金に制約があるVolume顧客にはクラウド化による低廉なサービスを提供する。目下のところ中期経営計画は順調に進捗しており、それは決算に明確に表れている。

今後期待がかかるのは、新規2事業の公教育ソリューション事業と公会計ソリューション事業だ。公教育ソリューション事業の収益黒字化が視野に入ってきていることは前述のとおりだが、公会計ソリューション事業も、収益計上タイミングこそ若干遅れ気味であるが、着実に地方自治体を顧客に取り込みつつあるようだ。これらに加えてBtoBtoCビジネスも注目されるところだ。保護者に対して子どもが通学する学校の情報を提供する「アンシンサイト」や、健康維持・増進やアンチエイジング用の「Weldy Cloud(ウェルディ・クラウド)」はすでに立ち上がり、将来の本格収益貢献が待たれている。

■Check Point
・2Q業績は前年同期の特殊案件の売上がなく減益だが計画を大きく上回る
・主力の私立学校向け、ウェルネスなど順調に進展
・通期業績は従来予想を据え置くが、上回る可能性は十分高い

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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