ミルボン Research Memo(6):海外事業は順調に進捗、各国で計画を上回る利益状況
[15/08/04]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
■中期経営計画の概要と進捗状況
(3)海外事業の動向
ミルボン<4919>は、今中期経営計画最終年度に当たる2019年12月期の海外売上高を6,500百万円と計画しており、2014年12月期を起点とした5年間の年平均成長率(CAGR)が20%となる。これは国内売上高のCAGR4.7%を大きく上回る伸びだ。
2015年12月期第2四半期決算から、同社の海外事業が順調に進捗している状況が明らかになった。米国では、販売代理店の買収などを通じて販売エリアが順調に拡大しつつある。新投入品も高評価で販売好調となっている。中国では、地域トップサロン向けにセミナーを実施したほか、代理店政策において1省1代理店制を廃し、複数の代理店に競合させるようにしたことが奏功して増収となっている。韓国では、新商品・新色投入の効果で、増収基調が続いている。今後一段の営業力強化に向けて、新人営業担当者を3名採用しOJT研修を行っており、今後の販売体制強化の効果が期待される。タイは製造と販売を両方行っている。販売部門については、メディア向け情報発信や日本と同時の新色投入、日本人ヘアデザイナーによる最新トレンドセミナーの開催などの施策によって市場開拓を順調に展開中だ。生産部門では韓国向けの輸出認可が下りたことで、輸出額が大幅に増加したほか、他の国向けの販売も順調に推移している。
海外事業の利益貢献は、現状では営業損失という状況だ。タイの生産工場立ち上げに伴う、初期償却負担がまだ重いためだ。タイでは追加投資も控えているため、製販全体での対事業の黒字化は当面先になる見通しだ。しかし、販売だけを手掛ける他の国々の状況は、計画を上回る利益状況となっており、それぞれが黒字を達成している点は、中長期的な海外事業の収益貢献を考える上で心強いポイントと言える。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
<HN>
(3)海外事業の動向
ミルボン<4919>は、今中期経営計画最終年度に当たる2019年12月期の海外売上高を6,500百万円と計画しており、2014年12月期を起点とした5年間の年平均成長率(CAGR)が20%となる。これは国内売上高のCAGR4.7%を大きく上回る伸びだ。
2015年12月期第2四半期決算から、同社の海外事業が順調に進捗している状況が明らかになった。米国では、販売代理店の買収などを通じて販売エリアが順調に拡大しつつある。新投入品も高評価で販売好調となっている。中国では、地域トップサロン向けにセミナーを実施したほか、代理店政策において1省1代理店制を廃し、複数の代理店に競合させるようにしたことが奏功して増収となっている。韓国では、新商品・新色投入の効果で、増収基調が続いている。今後一段の営業力強化に向けて、新人営業担当者を3名採用しOJT研修を行っており、今後の販売体制強化の効果が期待される。タイは製造と販売を両方行っている。販売部門については、メディア向け情報発信や日本と同時の新色投入、日本人ヘアデザイナーによる最新トレンドセミナーの開催などの施策によって市場開拓を順調に展開中だ。生産部門では韓国向けの輸出認可が下りたことで、輸出額が大幅に増加したほか、他の国向けの販売も順調に推移している。
海外事業の利益貢献は、現状では営業損失という状況だ。タイの生産工場立ち上げに伴う、初期償却負担がまだ重いためだ。タイでは追加投資も控えているため、製販全体での対事業の黒字化は当面先になる見通しだ。しかし、販売だけを手掛ける他の国々の状況は、計画を上回る利益状況となっており、それぞれが黒字を達成している点は、中長期的な海外事業の収益貢献を考える上で心強いポイントと言える。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
<HN>