注目銘柄ダイジェスト(前場):トヨタ、ファストリ、三井不動産など
[15/08/05]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
トヨタ<7203>:7953円(前日比-168円)
売り優勢。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は7560億円で前年同期比9%増となった。ほぼ市場コンセンサスどおりの着地、安心感のある内容ではあるが、日産やホンダとの比較ではポジティブインパクトが乏しく、ネガティブな反応につながってしまっている状況。想定為替レートなどから、通期業績の上振れ余地は大きいと見られているが、逆に為替円安の恩恵の大きさが警戒される格好にも。自社株買いなど株主還元策にも新たなポジティブ材料は見出せず。
ファストリ<9983>:58900円(前日比-2480円)
大幅反落。前日に発表した7月の月次動向が弱材料視されている。既存店売上高は前年同月比1.5%減、2ヶ月連続でのマイナス成長に。月後半からの猛暑効果なども期待されていた中、予想外の前年割れと捉えられている。他の衣料品各社でも7月は既存店プラス成長銘柄が多くなっている。野村では投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に格下げ、猛暑期待などで足元上昇した現状株価からの上昇余地は当面限定的と判断している。
三井不動産<8801>:3631円(前日比+145.5円)
大幅続伸。本日は不動産セクターが業種別上昇率の2位になっている。ドイツ証券がポジティブなセクターレポートをリリースしており、手掛かり材料につながっているようだ。銀行の不動産業受け貸出残高は過去最高を更新、節税目的の不動産投資の増加によって、不動産市場はバブル的な様相をさらに強めていくと考えているもよう。セクター内では同社と住友不動産を推奨と。なお、先にクレディ・スイスでは同社に対して、第1四半期決算のポジティブサプライズを期待とも指摘している。
ワイヤレスG<9419>:2995円(前日比+170円)
急反発。15年1-6月期(第2四半期累計)決算を発表している。売上高は前年同期比30.3%増の54.77億円、営業利益は同24.3%増の5.06億円で着地した。売上、各利益ともに過去最高を更新している。モバイルインターネットサービスでは、「ワイヤレスゲートWi-Fi+WiMAX」が引き続き順調に推移しているほか、「Wi-Fi+LTE SIMカード」の音声提供開始やヨドバシカメラでのMNP対応即日開通カウンター設置といった取り組みを進めた。
山王<3441>:566円(前日比+80円)
ストップ高。一部専門紙で金属系水素投下膜の開発について報じられている。多孔質のニッケル支持体にパラジウムを積層させた同金属膜を開発中で、現状の10マイクロメートルから8マイクロメートルへの肉薄化を計画し、パラジウムの使用料削減を推進するという。同膜を用いた水素製造機を16年度内に試作し、性能評価を進める考えで、水素ステーションなどでの実用化を目指すとしている。
ラック<3857>:1585円(前日比-305円)
大幅続落。15年4-6月期(第1四半期)決算を発表している。営業利益が同55.8%減の1.58億円となったほか、最終損益は0.20億円の赤字(前年同期は0.70億円の黒字)で着地した。セキュリティソリューションサービス事業、システムインテグレーションサービス事業ともに堅調に推移し、売上高は同8.4%増加したが、労務費や新規事業展開のための経費の増加などが利益を押し下げた。
ノジマ<7419>:1744円(前日比+251円)
一時ストップ高。15年4-6月期(第1四半期)決算発表と同時に、16年3月期の上期及び通期業績予想を上方修正している。第1四半期の営業損益は15.40億円の黒字(前年同期は1.81億円の赤字)で着地した。上期営業利益見通しは従来の35.00億円から47.00億円へ、通期は110.00億円から122.00億円へとそれぞれ引き上げた。売上総利益率の改善が進んでいるという。
APLIX<3727>:909円(前日比+74円)
6日ぶり大幅反発。米大手ペット用品メーカーOurPet's Companyが、ペット飼育用の機器に同社製ビーコン「お知らせビーコン」を搭載し、スマートフォンと連携したサービスによって発生するペット用品の売上を同社とレベニューシェアする契約を締結したと発表している。ペットの飼育環境を最適に維持するためのリアルタイム情報や、飼い主の役に立つ商品及びペットの健全な発育や健康維持のための商品などを案内することが可能になるという。
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