注目銘柄ダイジェスト(前場):ソフトバンクG、KLab、エナリスなど
[15/08/07]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
ソフトバンクG<9984>:7460円(前日比+320円)
大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、見直しの動きにつながっている。営業利益は3436億円で前年同期比7.6%増益、市場コンセンサスを200億円強上回る格好に。主力事業が揃って増益となり、直近で織り込まれつつはあったが、スプリント事業の上振れが想定比上振れの主因と見られる。さらに、発行済み株式数の1.7%に当たる2000万株、1200億円を上限とする自社株買いの実施も発表。自社株買いアナウンスは想定外でポジティブなインパクトにもつながっている。
楽天<4755>:1915.5円(前日比-167円)
売り優勢。前日に上半期決算を発表、営業利益は553億円となり、前年同期比23.5%増益となったが、市場コンセンサスは20億円程度下回ったもよう。インターネット金融事業は好調だが、海外事業などその他ネットサービスの改善が想定よりも鈍る格好になったようだ。中長期のポテンシャルは健在といった評価は多いものの、期待値が高かっただけに、いったんは利益確定の動きが先行する状況となっている。
ニコン<7731>:1585円(前日比+74円)
反発。前日に決算発表、第1四半期営業利益は39.3億円で前年同期比12%増益、市場予想は20億円程度の赤字であった。上半期予想は従来の20億円から80億円に、通期では300億円から340億円に上方修正している。デジカメの市場縮小傾向が続いている中、半導体メーカーの設備投資計画下方修正の動きなどもあり、業績懸念は強かったと見られていたため、上振れ決算にはインパクトが先行へ。
KLab<3656>:2234円(前日比+330円)
大幅高。前日に上半期の決算を発表、営業利益は15.5億円、前年同期比2.2倍となり、第1四半期決算発表時に示した従来予想の14.2億円を上回る着地となった。また、第3四半期の業績予想も発表、累計営業利益は25.5億円で同34.9%増益の予想。7-9月期は前四半期比で88%の増益見通しに。販促費の増加などによる収益鈍化懸念も強まっていたが、想定以上の強気見通しで安心感が強まる格好に。
アイル<3854>:1402円(買い気配)
ストップ高買い気配。同社が提供する複数ネットショップ一元管理ASPサービス「CROSS MALL(クロスモール)」が、LINEの提供するフラッシュセール事業「LINEフラッシュセール」及びソーシャルギフトサービス「LINEギフト」と連携したと発表している。ネットショップ事業者の業務効率化と販路拡大を支援する。LINEが展開するECサービスとネットショップ管理ソフトの連携は初という。
エナリス<6079>:265円(前日比-67円)
急落。15年1-6月期(第2四半期累計)決算と同時に、15年12月期業績予想の下方修正を発表している。第2四半期累計の最終損益は26.72億円の赤字(前年同期は0.22億円の赤字)で着地した。また、通期の最終損益見通しは従来の3.37億円の黒字から32.02億円の赤字へと引き下げた。なお、前代表取締役社長及び前取締役会長と不適切な会計処理への対応に係る費用の補填や持株比率の低減で合意したとも発表している。
昭和真空<6384>:579円(買い気配)
ストップ高買い気配。15年4-6月期(第1四半期)決算発表と同時に、16年3月期の上期及び通期業績予想を上方修正している。第1四半期の営業利益は1.53億円(前年同期は0.05億円)で着地した。また、上期営業利益見通しは従来の1.39億円から2.81億円へ、通期は2.23億円から4.82億円へとそれぞれ引き上げた。主にスマートフォン向けの圧電部品向け装置の受注が想定を大きく上回って推移しているという。
SoseiG<4565>:7130円(前日比+1000円)
ストップ高。子会社のHeptares Therapeuticsが英アストラゼネカ社とがん免疫療法開発に関する提携契約を締結したと発表している。Heptares社は1000万ドルの契約一時金に加え、前臨床研究結果及び臨床試験開始に応じてマイルストンを受領する。さらに、予め定められた開発及び販売の目標達成に応じたマイルストンや、販売高に応じたロイヤリティを受領することが可能となる。
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