ホットリンク---Effyis買収で米中のソーシャル・ビッグデータ販売加わり大幅増収に
[15/08/13]
提供元:株式会社フィスコ
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ホットリンク<3680>は12日、2015年12月期の第2四半期累計(1-6月)決算を発表。売上高は前年同期比2.4倍の12.16億円、営業損失が1.32億円(前年同期は0.65億円の黒字)、経常損失が1.82億円(同0.65億円の黒字)、純損失が1.62億円(同0.27億円の黒字)だった。
サービス別では、ソーシャルメディアデータの分析ツール「クチコミ@係長」シリーズとソーシャルリスクの監視ツール「e-mining」シリーズからなる「SaaS」は、両シリーズとも堅調に新規受注を獲得したことから増収となった。また、「クチコミ@係長」を構成する「データ」や「分析エンジン」を顧客に提供するサービス及びソーシャル・ビッグデータ分析を軸としたコンサルティングサービス、米Effyis,Inc.が行っているデータ販売からなる「ソリューションサービス」は、Effyis,Inc.が連結子会社になったことから米国や中国等のソーシャル・ビッグデータ販売売上が加わり、売上高が大きく伸びた。
利益面では、Effyis,Inc.の期首監査報酬や国際会計基準(IFRS)に係るコンサルティング費用、PMI(買収後の統合プロセス)費用などの一時的な費用が発生した。また、新たな中国ソーシャルメディアの契約に伴うロイヤルティーが発生したが、第2四半期には損益分岐に達している。
15年12月期通期については、売上高が前期比2.4倍の24.23億円、営業利益が同41.9%増の2.08億円、純利益が同42.8%増の1.06億円とする従来予想を据え置いている。なお、第1四半期から第3四半期までの決算については日本基準で開示するため、Effyis,Inc.買収に伴うのれん償却額(第2四半期累計で1.32億円)が販管費に計上されるが、通期決算時にはIFRSにより開示を行う予定で、当該のれんに関する償却負担は無くなる。上記予想もIFRSに基いた数値となっている。
ホットリンクは、ソーシャル・ビッグデータ活用サービスを展開する。データ保有からITインフラ、分析エンジン、アプリ開発などをワンストップで提供し、ビッグデータ市場において、既に収益化できるビジネスモデルを構築している数少ない企業のひとつ。
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