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インテリックス Research Memo(1):地方主要都市への展開と事業ポートフォリオの多様化を進める

注目トピックス 日本株
インテリックス<8940>は中古マンションをリノベーション(再生)してから販売するリノベーションマンション事業の先駆け的企業で、首都圏を中心としながら地方の主要都市へ事業を展開中。また、リノベーション内装事業やアセットシェアリング事業など事業ポートフォリオの多様化を進めていくことで、更なる成長を目指している。

2015年5月期の連結業績は、売上高が前期比5.2%増の27,759百万円、営業利益が同29.5%減の1,056百万円となった。地方でのリノヴェックスマンション(中古マンション再生流通事業)の拡大により、売上高は増収となったものの、売上総利益率の低下や人件費など販管費の増加により3期ぶりに営業減益となった。

2016年5月期の連結業績は売上高が前期比31.6%増の36,520百万円、営業利益が同36.7%増の1,443百万円と2ケタ増収増益となる見通し。リノヴェックスマンションの地方での販売拡大が続くほか、アセットシェアリング事業やリノベーション内装事業など今後の成長が期待される新規事業などが収益に貢献する。

アセットシェアリング事業とは、不動産特定共同事業法(以下、不特法)の活用による不動産の小口化販売のことを指し、贈与・相続用資産として税制メリットを得られるほか、継続した賃貸収益を獲得できる資産運用商品となる。同社では中古不動産売買で蓄積してきたノウハウを活かして、キャピタルゲインも得られる商品の開発も予定しており、早ければ2016年5月期中にも販売する可能性がある。

株主還元策としては配当性向で30%以上を目標としており、2016年5月期の1株当たり配当金は前期比4.0円増の24.0円(配当性向31.7%)を予定している。また、現在は東証第2部に株式を上場しているが、ブランド力、知名度の向上、並びに優秀な人材の確保などを目的に、早期に第1部への上場を目指していく考えだ。

■Check Point
・迅速な仕入体制と独自の施工ノウハウが強み
・主力リノヴェックスマンションは、仕入れ、販売ともに前期比で伸長
・16/5期は2ケタ増収増益を見込む

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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