カイオムバイオ---がん治療用抗体「LIV-1205」でスイス社との案件進捗に期待
[15/08/18]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
バイオベンチャーのカイオム・バイオサイエンス<4583>は14日、第2四半期累計(2015年1-6月期)決算を発表した。連結業績は、売上高が前年同期比17.1%減の1.33億円、営業損益が7.22億円の赤字(前年同期は5.81億円の赤字)、経常損益が6.84億円の赤字(同5.82億円の赤字)、純損益が7.01億円の赤字(同5.57億円の赤字)となった。
創薬アライアンス事業において、中外製薬グループなど国内製薬会社や、富士レビオなど診断薬企業の案件は進捗しているものの、完全ヒトADLibシステムの検証契約の獲得遅延などが響いた格好。ただ、連結子会社リブテック(7月1日付けで同社が吸収合併)が創製したがん治療用抗体「LIV-1205」についてスイスADC Therapeutics社とADC分野でのオプションライセンス契約を締結。契約一時金を受け取りつつ、開発進捗や販売額に応じた料金を受領できることになり、今後の案件進捗が期待されよう。
決算発表と同時に、通期業績予想の見直しを発表している。変更後の通期計画は、売上高が2.54億円、営業損益が14.12億円の赤字、経常損益が14.07億円の赤字、純損益が14.37億円の赤字を見込む。売上高については、今期に予定していた抗セマフォリン3A抗体の導出時期の遅延、および完全ヒトADLibシステムの検証契約の獲得時期の遅延により下方修正した。一方、損益面では、ナノ医療イノベーションセンター進出の中止、海外拠点の設立延期、研究テーマの見直しなど販管費圧縮により、赤字幅縮小を予定している。
同社は、理研発の創薬基盤技術型バイオベンチャー。独自の創薬基盤技術「ADLib」システムを核とした抗体医薬品の研究開発支援や研究開発等を展開する。
<SF>
創薬アライアンス事業において、中外製薬グループなど国内製薬会社や、富士レビオなど診断薬企業の案件は進捗しているものの、完全ヒトADLibシステムの検証契約の獲得遅延などが響いた格好。ただ、連結子会社リブテック(7月1日付けで同社が吸収合併)が創製したがん治療用抗体「LIV-1205」についてスイスADC Therapeutics社とADC分野でのオプションライセンス契約を締結。契約一時金を受け取りつつ、開発進捗や販売額に応じた料金を受領できることになり、今後の案件進捗が期待されよう。
決算発表と同時に、通期業績予想の見直しを発表している。変更後の通期計画は、売上高が2.54億円、営業損益が14.12億円の赤字、経常損益が14.07億円の赤字、純損益が14.37億円の赤字を見込む。売上高については、今期に予定していた抗セマフォリン3A抗体の導出時期の遅延、および完全ヒトADLibシステムの検証契約の獲得時期の遅延により下方修正した。一方、損益面では、ナノ医療イノベーションセンター進出の中止、海外拠点の設立延期、研究テーマの見直しなど販管費圧縮により、赤字幅縮小を予定している。
同社は、理研発の創薬基盤技術型バイオベンチャー。独自の創薬基盤技術「ADLib」システムを核とした抗体医薬品の研究開発支援や研究開発等を展開する。
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