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ネクステージ Research Memo(6):在庫管理の厳格化により将来の収益性改善を目指す

注目トピックス 日本株
■業績動向

ネクステージ<3186>の2015年11月期の第2四半期の実績は、期初予想に対し売上高で6.6%増加したものの、経常利益は13.6%減の未達であった。売上総利益率が、前年同期の16.6%から15.0%へ悪化したのが主な要因であった。2015年5月までの6ヶ月間の国内中古車登録台数は、338万台と前年同期比4.3%減少した。消費増税の影響が想定より長引いており、新車及び中古車への消費マインドが冷え込んでいる。同社は、棚卸資産の不良化を防ぎ、将来の収益性を担保するため、在庫管理の厳格化を図った。すなわち、在庫管理ルールを、従来の90日から60日に変更した。基準より滞留期間が長期化した在庫は、オートオークションへの出品で処理したことから在庫処分損が発生した。

売上総利益率の落ち込み(1.6%ポイントマイナス)を、販管費率の引き下げ(2.6%ポイントマイナス)で相殺したことから、売上高営業利益率は1.0%改善した。

在庫回転率の改善により、今第2四半期末の商品(流動資産)は、期中に4店舗の新規出店をしたにもかかわらず、前期末比で2,164百万円減少した。また、ローン債権の減少等により売掛金も1,050百万円低下した。それらを短期借入金の返済に充てたことから、有利子負債額は前期末比2,558百万円減少した。自己資本比率は、前期末比6.3%増の29.6%へ改善した。

2015年11月期の第2四半期のキャッシュ・フロー計算書は、大幅な増益及び棚卸資産の削減、売上債権の減少により、営業活動によるキャッシュ・フローが前年同期のマイナス1,252百万円から4,071百万円のプラスに転じた。投資活動によるキャッシュ・フローは、新規出店に伴い546百万円のマイナスとなった。財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金の返済により3,489百万円のマイナスであった。この結果、今第2四半期末の現金及び現金同等物の残高は、前年同期の1,634百万円から3,171百万円に増加した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)



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