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サイオス Research Memo(1):第2四半期累計の連結業績は、ほぼ計画どおりに進捗

注目トピックス 日本株
サイオステクノロジー<3744>はオープンソースソフトウェア(以下OSS)とクラウドコンピューティング(以下クラウド)を軸に、WebアプリケーションやOS、ITシステムの開発・基盤構築・運用サポート等の事業を展開。OSSの技術サポート体制では国内でもトップクラス。2015年5月に東証マザーズから東証第2部に市場区分を変更した。

2015年12月期第2四半期累計(2015年1月-6月期)の連結業績は、売上高で前年同期比20.5%増の4,392百万円、営業損失で55百万円(前年同期は53百万円の利益)とほぼ会社計画どおりの進捗となった。売上高は既存事業が順調に推移したほか、4月に(株)キーポート・ソリューションズ(以下KPS)を子会社化したことで2ケタ増収となったが、「SIOS iQ」など新製品の開発負担増や営業・マーケティング費用の増加が減益要因となった。

2015年12月期の業績は、売上高で前期比19.4%増の8,800百万円、営業損失で300百万円(前期は65百万円の利益)を見込んでいる。7月に販売を開始した「SIOS iQ」を中心に研究開発費が前期比で大幅に増加することが主因。「SIOS iQ」は世界で初めて機械学習技術を活用したITオペレーション分析ソフトウェアであり、クラウド環境下において、企業のITシステムの障害発生リスクを未然に防ぎ、IT管理コストの軽減を実現するソフトウェアとして注目されている。既に、国内外の複数の企業で評価中となっており、早ければ今期中にも売上げに貢献することが見込まれる。

中期計画として、最終年度となる2017年12月期に売上高12,000百万円、EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却費)で500百万円を目標として掲げている。償却費が現状維持のペースであれば営業利益は400〜450百万円程度となる見込みだ。コアビジネスの競争力強化に加えて、M&Aを含む新たな事業創出に取り組んでいく。M&A戦略では、KPSに続いて6月にはプレナス<9945>と海外飲食店向けITシステムの開発・販売を行う合弁会社(出資比率49%)を米国に設立しており、引き続きシナジーが期待できる案件に関しては前向きに検討していく方針を示している。

■Check Point
・既存事業の順調な推移などで増収も研究開発費増などで減益
・実質無借金経営で健全な財務体質が続く
・継続的な研究開発投資や新規事業の創出などで計画目標の達成へ

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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