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注目銘柄ダイジェスト(前場):東芝、パイオニア、日本金属など

注目トピックス 日本株
エルナー<6972>:111円(前日比+20円)
急伸。アルミ電解コンデンサの販売を10月から資本業務提携先である太陽誘電の販売網を通じて開始すると発表している。資本提携の効果が今後本格化していくことに伴い、業績も急回復に転じていく可能性を期待する動きが優勢に。株価水準の値頃感の強さも妙味となり、短期資金の関心も強まりやすいようだ。

日本金属<5491>:182円(前日比+50円)
ストップ高。日本文理大学などの研究グループでは、渦電流損を従来品の半分以下に減らせるモーター鉄心を開発したと報じられている。鉄心は同社が開発した極薄鋼板を使用するとされており、本日の買い材料につながっている。業績インパクトなどは捉えにくいものの、主力大型株が手掛けにくい状況下、株価水準の値頃感なども支援に、短期資金の物色の矛先が向かっている。

東ソー<4042>:525円(前日比-48円)
軟調。モルガンでは投資判断「アンダーウェイト」を継続、目標株価を760円から600円に引き下げている。上半期は会社計画を超過達成とみているが、通期では会社計画を下回ると考えているもよう。第1四半期決算が大幅な増益となっていただけに、ネガティブな影響が強まる形となっている。MDIのマージン悪化が要因としている。想定外の公募増資実施もネガティブに捉えられた経緯があり、投資家の信頼回復には時間を要すると指摘。

トプコン<7732>:1815円(前日比-113円)
大幅安。東芝が保有株を売却すると発表、売出株数は国内外で2969万4100株、オーバーアロットメントによる売出315万株の計画。発行済み株式数の30%を超える水準となっており、今後の需給懸念が強まる状況となっているもよう。東芝としては、不適切会計に伴う財務体質の悪化を改善させる目的と見られる。なお、事業面への影響は限定的とみられているもようだ。

パイオニア<6773>:230円(前日比+10円)
急伸。自動運転車に搭載して、周囲を3次元で把握できる計測機器を開発したと報じられている。今後量産技術を開発して、2025年までに1万円以下へのコスト引き下げを目指すようだ。年間350億円の事業に育てる計画と。3次元計測機器は自動運転車両の「目」として安全確保のために搭載されてるものであり、自動運転車関連銘柄としての位置づけなどが高まる形になっているようだ。

東芝<6502>:372円(前日比-12円)
売り先行。前3月期の決算発表、有価証券報告書の提出を再延期すると発表している。米国子会社での不適切な会計処理など、あらためて調査が必要な案件は約10件判明したもよう。今月の7日までに提出するとしている。追加の調査案件による修正額は小幅に留まる見通しであるほか、ウエスチングハウスが対象となっていないことから、大きな懸念にはならないとの見方もあるが、仮に、さらなる延期となった場合などは先行き不透明感が一気に強まると警戒する声も。

DDS<3782>:605円(買い気配)
ストップ高買い気配。マイクロソフト「Surface 3」用にデザインされた国内初の指紋認証ユニット「UBF-Hello」を2日より法人顧客向けに発売すると発表している。「UBF-Hello」は、Windows10の指紋認証機能をフルサポートしているだけでなく、DDS製品「EVEシリーズ」を併せて利用することにより、サーバー上でのログ管理やその他の認証端末との共用など、クラウド上での認証基盤を構築することが可能になっているという。

ACCESS<4813>:771円(前日比+62円)
大幅に5日続伸。15年2-7月期(第2四半期累計)決算を発表している。最終損益は従来予想の5.10億円の赤字から一転、2.13億円の黒字(前年同期は6.53億円の赤字)に転換して着地した。グループ会社にて下期に見込んでいた一部案件を早期獲得し、売上を前倒し計上した。一方、費用の一部が下期に後ろ倒しされたほか、グループ全体で推進するコスト削減への取り組みも損益改善に寄与したという。


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