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ソフトバンテク Research Memo(1):構造改革を着実に進め、利益率の高いストックビジネスが拡大

注目トピックス 日本株
ソフトバンク・テクノロジー<4726>は7月29日に2016年3月期第1四半期(2015年4月-6月期)連結決算を発表し、減収・増益となった。ソフトバンクグループ<9984>向けの機器販売が減少したため減収となったが、利益に関しては利益率の高いストックビジネスである保守・運用や自社サービスが堅調に推移した。これに加え、固定費のコントロールも進み、人員増による人件費の増加によって生じた固定費の伸びを抑えることに成功した点も注目すべき成果と言える。その結果、限界利益、EBITDA(減価償却前営業利益)が順調に拡大し、構造改革が着実に進んでいることが裏付けられた。

事業別では、注力3事業が堅調に推移し、ストック売上高の拡大を実現したほか、売上高の半分を占めるECサービスも安定した売上と利益を確保した。

さらに、大きなトピックスとして、構造改革を進めるなかで、次の大きな成長ドライバーとなることが期待される新しいビジネスの育成に本格的に乗り出した点が挙げられる。具体的には、「IoT(Internet of Things)」の取組みである。ソフトバンクロボティクス(株)の感情認識パーソナルロボット「Pepper」に簡単にセリフや動作を指示できるモジュールの無償公開をスタートさせたほか、次世代自動車やドローン(無人航空機)をインターネットで接続する際のプラットフォームの研究・開発にも本格的に乗り出した。

通期予想に対する進捗率に関しては、第2、第4四半期に収益が集中するビジネスモデルであることを考慮すると、想定どおりの着地となったと言え、通期業績に関しては、第2、第4四半期に予想される大型案件が期待されよう。

■Check Point
・利益率の高いビジネスの受注が着実に増加
・16/3期は増収増益を見込む
・「IoT」など成長ドライバーとなる新ビジネスを本格的に開始

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤 邦光)



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