フォトクリエイト Research Memo(7):重点施策として、学校写真の強化と新たな付加価値の創出を挙げる
[15/10/13]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■今後の見通し
(1) 2016年6月期業績見通し
フォトクリエイト<6075>の2016年6月期の業績は売上高が前期比1.0%減の3,144百万円、営業利益が同24.8%減の78百万円、経常利益が同21.2%減の83百万円、当期純利益が同22.1%減の51百万円となる見通し。売上高の減収は表示方法の変更によるもので、総額表示ベースであれば、前期比17.9%増の3,844百万円となる見通しだ。
今期の重点施策としては、学校写真の更なる強化と、そこで蓄積されたデータの利活用による新たな付加価値の創出を挙げている。また、ライフタイムバリューの向上や新しい写真スタイルの提案も引き続き行っていく。
セグメント別の売上高見通しでは、インターネット写真サービス事業が前期比2.3%増の2,498百万円、フォトクラウド事業が同66.0%増の1,245百万円(総額表示ベース)、広告・マーケティング事業が同47.6%増の100百万円を見込む。
インターネット写真サービス事業では、引き続き収益性を重視した営業活動を行っていく方針で、マラソン大会などを中心に安定成長見込んでいる。今期のマラソン大会の新規イベントとしては、金沢、富山、鹿児島、岡山、埼玉国際の各マラソン大会があり、それぞれ1万人規模の参加者数が見込まれており、同社の売上にも寄与する見通しだ。また、野球やサッカーなども成長余地があり、拡大していく方針だ。文化領域では吹奏楽やバレエコンクールなどまだ取り切れていないところに注力していく。
フォトクラウド事業ではラボネットワークとの協業の効果により、教育領域の伸びを見込んでいる。特に同社ではここ1〜2年がシェア拡大の好機とみており、「スナップスナップ」の認知度向上に向けたマーケティング施策も積極的に行いながら、売上高の拡大を目指していく考えだ。一方、ウェディング領域においては、需要が見込める首都圏のホテルを開拓していく考えで、トップセールスを積極的に行っていく方針。
広告・マーケティング事業では、インターネット広告収入に加えて、会員に対する企業のメルマガ配信、タイアップ企画での販促支援サービスなどを強化していく。具体的には、契約先の幼稚園に、ランドセルメーカーや食品メーカーなどとキャラバンを組んで、販売キャンペーンを行っていく。
売上高が実質2ケタ増収と伸びるのにも関わらず減益を見込んでいるのは、前期後半に増員した人員分の人件費がフルに効いてくることで、人件費が前期比50百万円増加すること、また、教育領域での積極的なマーケティング費用の投下、並びに利便性向上に向けたシステム開発費の増加などが要因となる。
○顔認識エンジン「Faceee」を稼働
同社は学校写真の「スナップスナップ」において、自社開発した顔認識エンジン「Faceee」の実装を2015年秋より開始する。大人と違い子供の顔認識率が低い既成の顔認識エンジンではなく、同社が保有する1億カットに及ぶスナップ写真を学習データとするディープラーニング技術を使った顔認識エンジンとなる。
従来、平均30分間掛かっていた写真選びが約5分まで短縮することが可能となり、使い勝手の飛躍的な向上につながる。同機能は無料での提供となるが、ユーザーは顔認識検索により、子どもの写真を簡単に探し出せるようになることで、写真の購入枚数が増加する可能性がある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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(1) 2016年6月期業績見通し
フォトクリエイト<6075>の2016年6月期の業績は売上高が前期比1.0%減の3,144百万円、営業利益が同24.8%減の78百万円、経常利益が同21.2%減の83百万円、当期純利益が同22.1%減の51百万円となる見通し。売上高の減収は表示方法の変更によるもので、総額表示ベースであれば、前期比17.9%増の3,844百万円となる見通しだ。
今期の重点施策としては、学校写真の更なる強化と、そこで蓄積されたデータの利活用による新たな付加価値の創出を挙げている。また、ライフタイムバリューの向上や新しい写真スタイルの提案も引き続き行っていく。
セグメント別の売上高見通しでは、インターネット写真サービス事業が前期比2.3%増の2,498百万円、フォトクラウド事業が同66.0%増の1,245百万円(総額表示ベース)、広告・マーケティング事業が同47.6%増の100百万円を見込む。
インターネット写真サービス事業では、引き続き収益性を重視した営業活動を行っていく方針で、マラソン大会などを中心に安定成長見込んでいる。今期のマラソン大会の新規イベントとしては、金沢、富山、鹿児島、岡山、埼玉国際の各マラソン大会があり、それぞれ1万人規模の参加者数が見込まれており、同社の売上にも寄与する見通しだ。また、野球やサッカーなども成長余地があり、拡大していく方針だ。文化領域では吹奏楽やバレエコンクールなどまだ取り切れていないところに注力していく。
フォトクラウド事業ではラボネットワークとの協業の効果により、教育領域の伸びを見込んでいる。特に同社ではここ1〜2年がシェア拡大の好機とみており、「スナップスナップ」の認知度向上に向けたマーケティング施策も積極的に行いながら、売上高の拡大を目指していく考えだ。一方、ウェディング領域においては、需要が見込める首都圏のホテルを開拓していく考えで、トップセールスを積極的に行っていく方針。
広告・マーケティング事業では、インターネット広告収入に加えて、会員に対する企業のメルマガ配信、タイアップ企画での販促支援サービスなどを強化していく。具体的には、契約先の幼稚園に、ランドセルメーカーや食品メーカーなどとキャラバンを組んで、販売キャンペーンを行っていく。
売上高が実質2ケタ増収と伸びるのにも関わらず減益を見込んでいるのは、前期後半に増員した人員分の人件費がフルに効いてくることで、人件費が前期比50百万円増加すること、また、教育領域での積極的なマーケティング費用の投下、並びに利便性向上に向けたシステム開発費の増加などが要因となる。
○顔認識エンジン「Faceee」を稼働
同社は学校写真の「スナップスナップ」において、自社開発した顔認識エンジン「Faceee」の実装を2015年秋より開始する。大人と違い子供の顔認識率が低い既成の顔認識エンジンではなく、同社が保有する1億カットに及ぶスナップ写真を学習データとするディープラーニング技術を使った顔認識エンジンとなる。
従来、平均30分間掛かっていた写真選びが約5分まで短縮することが可能となり、使い勝手の飛躍的な向上につながる。同機能は無料での提供となるが、ユーザーは顔認識検索により、子どもの写真を簡単に探し出せるようになることで、写真の購入枚数が増加する可能性がある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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