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ケアネット Research Memo(1):進捗率はやや低水準だが、通期計画の達成は可能か

注目トピックス 日本株
ケアネット<2150>はインターネットを使った製薬企業向けの医薬営業支援サービスが主力。医師・医療従事者向けに様々な医療情報を無料で提供するWebサイト「CareNet.com」を運営しており、同サイトの会員の属性やニーズなどを収集し、製薬企業に対して医薬品のマーケティング活動支援を行うビジネスモデルとなる。このため会員数が重要な経営指標となっており、2015年6月末の会員数は12.6万人と増加傾向が続いている。

2015年12月期第2四半期累計(2015年1月−6月)の連結業績は売上高が860百万円、営業利益が18百万円となった。前年第2四半期(2014年4月−9月)との比較で見れば、売上高は7.4%減、営業利益は128.2%増の水準となる。医薬営業支援サービスにおいて上期に計画していた主要顧客のプロモーション案件が下期にズレ込むなどしたことや、当第1四半期よりマーケティング調査サービス事業を持分適用関連会社に事業移管したことが影響した。

2015年12月期の業績は売上高で2,200百万円、営業利益で200百万円を見込んでいる。第2四半期までの進捗率はやや低水準だが、製薬業界のマーケティング費用は年後半に偏重する傾向があることから、計画の達成は可能とみている。

同社では2014年後半以降、国内外で業務提携を相次いで進めている。製薬企業向けマーケティングソリューションサービスで世界大手のIndegene社(インド、以下インデジン)、世界最大級の医療情報サイト「Medscape」を運営する米WebMD社と提携し、既存事業における競争力強化と新サービスの開発を進めるほか、国内では(株)EPファーマラインと提携し、eプロモーションとアウトバウンドコールを組み合わせたリモートディテーリングサービスを開始するなど活発な動きを見せている。こうした取組みにより、サービスの拡充を進め、今後の収益成長につなげていく戦略で、今後の動向が注目される。

■Check Point
・医薬営業支援サービスで売上高、利益の約8割を占める
・国内外企業との業務提携や販売体制強化で通期計画の達成は可能か
・自己資本比率は高水準を維持、無借金経営で財務の健全性を維持

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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