ダイヤモンドダイニング<3073>舞妓スタッフがもてなす和食居酒屋の話題性、ウェディング事業は第3の柱に育成
[15/11/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』11月26日放送において、ダイヤモンドダイニング<3073>を取り上げている。主な内容は以下の通り。
■事業概要
ダイヤモンドダイニング<3073>は、首都圏を中心に多業態展開による飲食事業を主力とするとともに、ダーツやビリヤード、カラオケなどのアミュ−ズメント事業も手掛けています。保有ブランドの多様性を活かしたブランドマネジメント制と好立地に集中的に出店するドミナント展開などに特徴があります。
国内飲食事業においては213店舗、海外飲食事業においては8店舗(米国ハワイ州3店舗、シンガポール5店舗)、「BAGUS(バグース)」ブランドにて展開しているアミューズメント事業においては48店舗を展開しており、9月末現在におけるグループの直営店舗数は、269店舗となっている。また、山手線沿線内には居酒屋業界トップクラス店舗を出店しています。
■5つの特徴(強み)が相互機能し、独自の価値創造形態を実現
(1)独自のブランドマネジメントによる収益の安定と成長の両立
業態開発力を活かした保有ブランドの多様性(ブランドポートフォリオ) は、環境変化への機動的な対応や主力ブランドのライフサイクルの分散を図ることで、収益の安定と持続的な成長の両立を実現する。同社のブランドポートフォリオは、ブランドごとの特性やグループ内の役割から、「多店舗展開予備軍ブランド&少数展開ブランド」「多店舗展開によるスケールメリット追求」「フラグシップブランド等によるコーポレートブランディング」と明確化されています。店舗それぞれで役割及び特性が異なるほか、客単価設定や出店方針も差別化することで、ブランドポートフォリオの最適化が図られています。
(2)ドミナント展開による効率性
保有ブランドの多様性を活かしたドミナント展開を基本としている。好立地への集中出店は、集客面で有利であることに加えて、物流コストの削減など効率性を高めることが可能となる。同社の場合は、ブランドの役割や特性が異なることから、ブランド間競合(カニバリゼーション) が少ないうえに、ブランド間で顧客の回遊性を高める相乗効果が発揮されている。
(3)独自のコンセプトに基づく個性的な店舗づくり
「世界No.1 のエンターテイメント企業グループ」をビジョンに掲げる同社にとって、独自の発想による業態開発並びに店舗づくりの重要性に変化はない。「コンセプト」「空間」「ストーリー」を重視した個性的な店舗づくりやスタッフが歌を唄い顧客を熱狂させる「宴」の演出は、他社との差別化要因となっています。
(4)顧客を囲い込むCRM戦略
「24 時間オンラインシステム」「即飲みアプリ」「予約コールセンター(宴会コンシェルジュ)」等の仕組みで構成されるCRM 予約管理システムを構築している。
(5)充実した人材育成体制の確立
独自のコンセプトに基づく業態を展開する同社にとって、経営理念及びビジョンの共有は最重要事項である。同社は、全社員が集う「DDG コンベンション(全社員総会)」を年に2 回開催するとともに、社内報を2 ヶ月ごとに発行することで理念浸透に取り組んでいる。また、「スマイルプロジェクト(店舗オペレーション力向上プロジェクト)」や「SVR (店舗QC 管理向上プロジェクト)」による組織力向上や、「DD ゼミナール(Off − JT の教育)」や「外部研修」などによるスキルアップにも積極的に取り組んでおり、人材不足が成長のボトルネックとして懸念されている業界において長期的に人材育成を行う基盤が確立している。
■足元の業績
2016年2月期第2四半期(27年3月-27年8月)業績は、売上高が前年同期比13.8%増の144.48億円、営業利益は同61.3%減の2.13億円、経常利益は同64.1%減の1.94億円、四半期純利益は同93.4%減の0.15億円だった。売上高は堅調に推移したものの、37店舗を新規出店したことによるイニシャルコストの発生、ハワイウェディング事業の立ち上がり遅れなどで収益は期初計画を下振れ、営業利益は従来計画の3.25億円を1.12億円下回る着地となった。
2016年2月通期については、売上高が前期比15.3%増の300.68億円、営業利益が同24.6%増の12.01億円、経常利益が同20.1%増の11.48億円、純利益が同23.8%増の4.77億円とする従来計画を据え置いている。売上げが順調に推移していることに加え、第2四半期累計期間までに新規出店した店舗は第3四半期以降に利益寄与することが見込まれるため、上半期は収益が下振れしたにもかかわらず、通期予想は据え置いている格好。
10月の月次動向では、月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比4.5%増と2ヶ月連続で前年同月を上回っている。また、客数についても3.8%増と2ヶ月連続で上回り、客単価は0.7%増と3ヶ月連続で前年同月を上回っている。
■注目材料
「町家和食 京町恋しぐれ 新館」を12月3日に東京都新宿区に新規出店すると発表している。京都の舞妓に扮したスタッフがもてなす和食居酒屋ということで、話題性が高まりやすい。訪日外国人観光客のみならず、年末年始シーズンもあって日本人の客数増も期待できそうであり、シーズンストックとして注目される。さらに16年夏に、インバウンドの人気訪問地である京都にウェディング事業の第1号店を出店する計画であり、第3の柱として注目されよう。
■株価動向
足元でリバウンドの流れがみられているが、中長期的には1月高値をピークとした調整トレンドが継続している。ただし、この調整トレンドの上限レベルを回復してきており、26週線や12ヶ月線といった抵抗線をクリアしてきている。次第にトレンド転換への期待も高まりやすい。また、信用買い残高はピーク時から半減しており、需給整理も進んでいる。
ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30〜14:45放送
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■事業概要
ダイヤモンドダイニング<3073>は、首都圏を中心に多業態展開による飲食事業を主力とするとともに、ダーツやビリヤード、カラオケなどのアミュ−ズメント事業も手掛けています。保有ブランドの多様性を活かしたブランドマネジメント制と好立地に集中的に出店するドミナント展開などに特徴があります。
国内飲食事業においては213店舗、海外飲食事業においては8店舗(米国ハワイ州3店舗、シンガポール5店舗)、「BAGUS(バグース)」ブランドにて展開しているアミューズメント事業においては48店舗を展開しており、9月末現在におけるグループの直営店舗数は、269店舗となっている。また、山手線沿線内には居酒屋業界トップクラス店舗を出店しています。
■5つの特徴(強み)が相互機能し、独自の価値創造形態を実現
(1)独自のブランドマネジメントによる収益の安定と成長の両立
業態開発力を活かした保有ブランドの多様性(ブランドポートフォリオ) は、環境変化への機動的な対応や主力ブランドのライフサイクルの分散を図ることで、収益の安定と持続的な成長の両立を実現する。同社のブランドポートフォリオは、ブランドごとの特性やグループ内の役割から、「多店舗展開予備軍ブランド&少数展開ブランド」「多店舗展開によるスケールメリット追求」「フラグシップブランド等によるコーポレートブランディング」と明確化されています。店舗それぞれで役割及び特性が異なるほか、客単価設定や出店方針も差別化することで、ブランドポートフォリオの最適化が図られています。
(2)ドミナント展開による効率性
保有ブランドの多様性を活かしたドミナント展開を基本としている。好立地への集中出店は、集客面で有利であることに加えて、物流コストの削減など効率性を高めることが可能となる。同社の場合は、ブランドの役割や特性が異なることから、ブランド間競合(カニバリゼーション) が少ないうえに、ブランド間で顧客の回遊性を高める相乗効果が発揮されている。
(3)独自のコンセプトに基づく個性的な店舗づくり
「世界No.1 のエンターテイメント企業グループ」をビジョンに掲げる同社にとって、独自の発想による業態開発並びに店舗づくりの重要性に変化はない。「コンセプト」「空間」「ストーリー」を重視した個性的な店舗づくりやスタッフが歌を唄い顧客を熱狂させる「宴」の演出は、他社との差別化要因となっています。
(4)顧客を囲い込むCRM戦略
「24 時間オンラインシステム」「即飲みアプリ」「予約コールセンター(宴会コンシェルジュ)」等の仕組みで構成されるCRM 予約管理システムを構築している。
(5)充実した人材育成体制の確立
独自のコンセプトに基づく業態を展開する同社にとって、経営理念及びビジョンの共有は最重要事項である。同社は、全社員が集う「DDG コンベンション(全社員総会)」を年に2 回開催するとともに、社内報を2 ヶ月ごとに発行することで理念浸透に取り組んでいる。また、「スマイルプロジェクト(店舗オペレーション力向上プロジェクト)」や「SVR (店舗QC 管理向上プロジェクト)」による組織力向上や、「DD ゼミナール(Off − JT の教育)」や「外部研修」などによるスキルアップにも積極的に取り組んでおり、人材不足が成長のボトルネックとして懸念されている業界において長期的に人材育成を行う基盤が確立している。
■足元の業績
2016年2月期第2四半期(27年3月-27年8月)業績は、売上高が前年同期比13.8%増の144.48億円、営業利益は同61.3%減の2.13億円、経常利益は同64.1%減の1.94億円、四半期純利益は同93.4%減の0.15億円だった。売上高は堅調に推移したものの、37店舗を新規出店したことによるイニシャルコストの発生、ハワイウェディング事業の立ち上がり遅れなどで収益は期初計画を下振れ、営業利益は従来計画の3.25億円を1.12億円下回る着地となった。
2016年2月通期については、売上高が前期比15.3%増の300.68億円、営業利益が同24.6%増の12.01億円、経常利益が同20.1%増の11.48億円、純利益が同23.8%増の4.77億円とする従来計画を据え置いている。売上げが順調に推移していることに加え、第2四半期累計期間までに新規出店した店舗は第3四半期以降に利益寄与することが見込まれるため、上半期は収益が下振れしたにもかかわらず、通期予想は据え置いている格好。
10月の月次動向では、月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比4.5%増と2ヶ月連続で前年同月を上回っている。また、客数についても3.8%増と2ヶ月連続で上回り、客単価は0.7%増と3ヶ月連続で前年同月を上回っている。
■注目材料
「町家和食 京町恋しぐれ 新館」を12月3日に東京都新宿区に新規出店すると発表している。京都の舞妓に扮したスタッフがもてなす和食居酒屋ということで、話題性が高まりやすい。訪日外国人観光客のみならず、年末年始シーズンもあって日本人の客数増も期待できそうであり、シーズンストックとして注目される。さらに16年夏に、インバウンドの人気訪問地である京都にウェディング事業の第1号店を出店する計画であり、第3の柱として注目されよう。
■株価動向
足元でリバウンドの流れがみられているが、中長期的には1月高値をピークとした調整トレンドが継続している。ただし、この調整トレンドの上限レベルを回復してきており、26週線や12ヶ月線といった抵抗線をクリアしてきている。次第にトレンド転換への期待も高まりやすい。また、信用買い残高はピーク時から半減しており、需給整理も進んでいる。
ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30〜14:45放送
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