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サンワテクノス Research Memo(1):経営計画は主要な各種施策が着実に進捗

注目トピックス 日本株
サンワテクノス<8137>は独立系技術商社。電機・電子・機械の3分野にまたがって事業を展開している点と、顧客企業(メーカー)の生産ライン構築のための機器の納入や部材を販売し、その生産ラインで製造された製品を引き取って他社に販売する、「双方向取引」の2つの特長を活かして業容を拡大してきた。

様々な点で変化の速い現状にあって、同社も持続的成長実現のための自己変革に取り組んでいる。その中心はエンジニアリング事業の強化だ。これは3つの部門ごとにそれぞれが単品商売するのではなく、3つの部門をまたいで最適な商材をシステムとして組み合わせてトータル・ソリューションを提供するというビジネスのやり方の拡充を意味している。

同社は2016年3月期を最終年度とする中期経営計画「JUMP1200」に取り組んでいる。ここで掲げられた基本方針と施策こそがエンジニアリング事業の強化などの各種施策の大元であり、現状は、主要な各種施策が着実に進捗している状況だ。しかしながら業績面では一部で想定と異なる動きもあり、業績計画に対し未達となっている。同社の2016年3月期第2四半期決算は増収減益で着地し、通期予想を下方修正した。

短期業績見通しは下方修正されたが、同社の中期成長性には大きな懸念は不要だと弊社では考えている。世界的に高い競争力を有する企業を仕入先と販売先の双方に抱えていることや、同社の経営がブレることなく中長期的視野に立った施策を着実に実行していることなどがその理由だ。同社は2016年5月に次期中期経営計画を発表予定であるが、そこでどのような成長シナリオと計数目標及び具体的施策が示されるか、期待を込めて見守りたい。

■Check Point
・エンジニアリング事業強化のため既存部署を再編、新部署を設置
・売上高は増収ペースを維持し、過去最高を更新し続けている
・同社が目指そうとしている変化は「3事業部門の融合」

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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