注目銘柄ダイジェスト(前場):サイバダイン、ファナック、村田製など
[15/12/17]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
村田製<6981>:18265円(前日比-135円)
さえない。同社のほかでも、アルプスや日東電工、太陽誘電、TDKなど電子部品の大手が総じて上値の重い展開になっている。引き続き、iPhone生産見通しを下方修正する動きなどが強まっており、先行き懸念へとつながっている。みずほ証券では、2016年通年で「前年割れ」を覚悟する必要が出てきたとも指摘しているもよう。12月に入ってからは液晶パネル、電子部品など発注の調整領域が広範かつ大規模になってきている印象とも。
ラオックス<8202>:243円(前日比+11円)
急反発。前日に11月の訪日外国人客数が発表されている。前年同月比では41%増の164万7600人、11月としては過去最高に。10月は同44%増であったため、高水準の伸び率が継続する格好となっている。季節要因による中国人観光客の伸び悩みの影響が懸念され、実際に既存店増収率が鈍化する企業もみられていたなか、想定以上に堅調な推移を確認で、同社などのインバウンド関連銘柄には安心感が強まる状況に。本日はコーセーの強い動きも目立つ。
JPHD<2749>:36円(前日比+29円)
上げ目立つ。厚生労働省では、保育士の不足を解消する緊急対策を打ち出すと報じられている。就職準備のための一時金支払い、保育所向けの貸付制度新設などで、不足する約9万人の保育士の確保につなげるようだ。保育所での就業ニーズの高まりにつながり、同社など保育サービス関連銘柄には業容拡大期待が高まる格好に。
住友鉱<5713>:1440円(前日比+76.5円)
買い先行。クレディ・スイス証券では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も1400円から1700円に引き上げている。株価と相関性が非常に高いニッケル市況は、ニッケル鉱石の主要産出国であるフィリピンの雨季による供給減少の影響で、11-12月から翌年6月までは上昇しやすい傾向にあると指摘している。つれて、同社株価も年末から翌年央にかけて上昇が期待できるとみているもよう。
ファナック<6954>:21695円(前日比+690円)
買い優勢。米FOMCの利上げ実施発表も外部環境に波乱はなく、東京株式市場にも買い安心感が先行する格好に。とりわけ、指数インパクトの強い同社などは先高期待が高まりやすくなっている。また、前日には11月の工作機械受注(確報値)が発表されているが、中国向けがプラスに回復してきている。同社にとってはポジティブなインパクトが大きいといった見方などもあるようだ。
アルファクスFS<3814>:814円(前日比+59円)
急反発。店舗展開企業等の経費削減コンサルティングを展開するエキスパート・リンクと業務提携契約を締結したと発表している。外食業界の更なるロス削減を目指し、一層の「経費削減(適正化)」を提供することを目的としている。従前の「徹底した食材ロスの削減/人件費の低減」に加え、「経費の削減」も併せて提供することにより、企業の全ての支出削減を実現することになり、更なる顧客の経営効率の向上に繋がることが期待されるという。
ラクス<3923>:2159円(前日比+132円)
急反発。NHNテコラスと業務提携について基本合意したと発表している。NHNテコラスの「TEMPOSTAR」は複数のネットショップの受注・在庫・商品を一元管理するクラウドサービスで、多店舗展開を図っているECショップ向けに開発されたオールインワン型の業務効率化ツールという。今回、TEMPOSTARと同社がクラウドで提供するメール共有・一元管理サービス「メールディーラー」のシステム連携が実現する。
サイバダイン<7779>:1862円(前日比+76円)
急伸。医療ロボットベンチャーの海外展開支援を始めると一部専門紙で報じられている。16年度に川崎市に新設予定の医療産業イノベーション拠点で、臨床開発や医療経済効果評価、医療ビッグデータ解析などの支援機能を設け、ベンチャーを呼び込むという。また、19年度に予定していた官民連合体「サイバニクス・エクセレンス・ジャパン(CEJ)」の設立を17年度に前倒しするとしている。
<KS>