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エクストリーム Research Memo(5):独自の人材教育制度を備え、ユーザーの要求に応じた技術者の派遣が可能

注目トピックス 日本株
■同社の強み、競合と事業リスク

(1)事業環境

エクストリーム<6033>の主力のソリューション事業の顧客であるエンターテインメント系ソフトウェア業界では、スマートフォンの普及の本格化、拡大を背景に、スマートフォンゲーム市場は2014年には8,938億円(一般社団法人モバイル・コンテンツ・フォーラム調査2014)まで急成長したが、そのペースに衰える兆しは見られない。

こうした状況下で、顧客企業であるエンターテインメントソフトウェア開発会社には、技術力だけでなく企画力がこれまで以上に要求されるようになっている。加えて、スマートフォンの高機能化に合わせて開発費が増大傾向にあるほか、競争激化によりゲームの魅力維持のために運営費、ユーザー確保のために広告宣伝費も従来以上にかさむ格好となっており、1タイトル当たりのコストは大きく増える傾向にある。このため、開発過程におけるアウトソーシング需要が増大しており、同社にとって事業環境はフォローな状態となっている。

(2)強みと事業リスク

同社の強みは、独自の人材教育制度を構築しており、顧客企業が要求するクオリティのクリエイター、エンジニアを柔軟に供給できる体制を整えていること。加えて、ソリューション事業で蓄積された様々なエンターテインメントソフトウェア開発に絡んだノウハウ、経験を自社のコンテンツプロパティ事業に活用できる運営体制であることも強みとして挙げられる。

競合に関しては、エンターテインメント系のソフトウェア開発に絡んだ人材派遣では、映像分野に強いクリーク・アンド・リバー<4763>や3DCG技術基盤にノウハウがあるシリコンスタジオ<3907>などと競合するほか、ビジネス系のソフトウェア開発の人材派遣に関しては、大手SI企業へ技術者を派遣する中堅のITサービス会社や技術者の派遣会社などが競合先となる。

事業のリスクは、同社の主要顧客がゲームや遊技機器などを提供するエンターテインメント系企業であり、スマートフォンアプリ市場の拡大に連動して、同社の事業も成長を遂げている。しかし、その市場のトレンドが大きく変化する場合には対応の遅れ等が生じ業績に影響を及ぼす可能性がある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)



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