【社長に訊く】(6):ハウスドゥ 安藤正弘社長(前半)
[15/12/24]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
上場企業の経営者に迫る!「フィスコリサーチレポーター飯村真由の“社長インタビュー”」
〜第6回 ハウスドゥ 安藤正弘社長(前半)〜
みなさん、こんにちは♪フィスコリサーチレポーターの飯村真由です。
第6回はハウスドゥ<3457>の安藤社長にインタビューしてきました!不動産売買仲介のFC事業を全国展開しており、今年3月にマザーズ上場を果たした企業です。ぜひ最後まで読んでみてくださいね☆
※なお、本インタビューは12月14日(月)にフィスコアプリ&ウェブに先行配信した記事です。
飯村:起業したきっかけを教えてください。
安藤:もともと中小の不動産会社に勤めていたのですが、バブルが崩壊した影響で倒産してしまいましてね。再就職しようにもなかなか雇ってくれるところが見つからないような不況でしたので、“ならば一度きりの人生、自分の力でイチから勝負しよう!”と決意。地元の京都で、とある不動産会社を買収し、たった3坪の事務所からスタートしました。1991年、私が26歳の時のことです。
飯村:不動産のなかでも売買仲介を主力事業としたのはなぜですか?
安藤:勤めていた不動産会社は投資物件を売買し利鞘で稼ぐ、いわば投資会社のようなやり方。儲かる時は儲かるのですが、リスクの大きい仕事でした。私は、ただ利益の追求をするのではなく、もっと地道で、お客様に喜んでいただける売買仲介の仕事をしたいと考えたからです。
飯村:社名の由来、もちろん「ハウス」はわかるのですが、「ドゥ」の意味とは何ですか?学生時代のあだ名が「安藤=アンドゥ」だったとか!?(笑)
安藤:アハハ!確かにアンドゥと呼ぶ友人もいましたよ(笑)でも、社名の由来は別にありまして。起業当初は「オリエントハウジング」という社名で不動産売買仲介を行い、グループ会社がリフォームや中古住宅の再生販売などを手掛けていたのですが、「ハウスドゥ」が誕生したのは、この体制を2005年に再編成した時のことです。ニューヨークのスポーツ用品ナイキの店で、「Sports Do.」というキャッチコピーを目にしましてね。「スポーツしよう!」という、その単純かつインパクトの強い呼びかけが心に残ったので、再編成後のグループの名称は「ハウスドゥ」にしようと。
飯村:なるほど〜。再編成の狙いとは何だったのでしょう?
安藤:最大の狙いはFC展開です!米国では不動産業界のFCが非常に盛んですが、日本ではFC展開している企業がまだ少なく、遅れていると感じていました。また、中小が大手に勝つためには、みんなで力をあわせた共同体を創ることが必要ということもFC参入した理由の1つですね。
飯村:いつから上場を意識されていたのですか?
安藤:実は10年くらいに前から上場は視野に入れていました。2006年からスタートしたFC事業の加盟店数が2008年初めに100店舗を超え、いよいよ!と思っていた矢先にリーマンショックが起きまして、、いったん上場準備室を解体しました。
飯村:リーマンショックでは多くの不動産会社が倒産し、業界全体が大きなダメージを受けたことと思いますが、その苦境をどうやって乗り切ったのでしょうか?
安藤:倒産した会社と当社との違いをご説明しますと、
【倒産した会社】 ⇔ 【ハウスドゥ】
・仲介を止めた ⇔・売買事業をやめた
・主物件だけ販売 ⇔・他社物件の仲介を強化
・値引きに応じない⇔・値引きを断行
といった点でしょうか。リーマンショックを乗り切ったことは経営者として大きな自信となった一方、当時180名いた社員を1年かけて80名まで減らしたのは辛かったですね。
飯村:その後の上場までの道のりを教えてください。
安藤:不動産価格の下落により物件を安く買えるチャンスでしたから、ファンドの割安物件に40億円ほど投資し、年間12〜13%(約5億円)の利益を生み出すことに成功しました。2012年からは毎年80名の大量採用に踏み切り、その過程の赤字分は保有していた収益物件を売って補うことができました。2013年にアベノミクス相場の訪れをチャンスと捉え、上場に向けて再始動。今では400名を超える社員数となり、十分な人材が育ちました。
飯村:今年の3月に念願の上場を果たされたわけですが、上場してよかったと思う点は?
安藤:知名度が向上したことで、問い合わせ件数が急増しましたし、上場=企業として信頼していただけますので、問い合わせから加盟までの時間も短くなりました。異業種からの加盟や、同時に2店舗3店舗と複数加盟していただくケースなども増えています。2015年11月末時点での加盟店数は336店(オープン準備中含む)と想定を上回るペースで好調な推移となっています。
飯村:ハウスドゥグループに加盟すると、どのようなメリットがありますか?
安藤:当社が培ってきた経営ノウハウを全て早期習得できます。スーパーバイザーによる直接指導や集合型研修だけでなく、WEB学習「DO CHANNEL」なども用意していますので、フォロー体制は万全です。集客という意味では当社のネームバリューを活かしていただけますし、加盟店の皆さんにしっかり儲けてもらうことが大事ですので、本部は月額21万円の固定費のみをいただくというシステムにしています。また、グループ全体の士気を高めるために「全国FC大会」を開催するなど、加盟店とのコミュニケーションは積極的に行っています。
飯村:10月21日に開催された「全国FC大会」に私も参加させていただきました。大盛況でしたね!!安藤社長が講演でお話されていた不動産事業にかける思いを改めて教えてください。
安藤:「日本の住宅市場をもっとオープンにし、不動産業界を変えたい!」という理念のもと、私の経営方針としては、
◇物件情報を素早く&全て開示:業界の囲い込み問題をなくしたい!
◇営業エリアの絞り込み:3〜5万世帯のエリア内で地域No.1を目指す!
◇売れ筋の物件、高くても良い物件、原価で処分できる物件のみを常に仕入れる!
◇自社物件を無理して売らない:お客様のニーズにあわせて他社物件も同等にすすめる!
など、目先の儲けを追うようなことはせず、“お客様のために”という意識を徹底することが何よりも大切だと考えています。
飯村:イメージキャラクターに古田敦也氏を起用されたのはなぜですか?
安藤:“誠実な人柄”です。古田さんとゴルフをご一緒する機会がありましてね、そのとき「当社のイメージキャラクターはこの人しかいない!」と直感で思ったんですよ。今では株主にもなっていただいています。CMなどの広告費用を加盟店から毎月10万円ずつを集めて、本部がブランド価値向上を目指したイメージ戦略を行うことで、非常に効率のいい広告宣伝ができていると思います。
(前半はここまで。後半に続きます〜!)
<SF>
〜第6回 ハウスドゥ 安藤正弘社長(前半)〜
みなさん、こんにちは♪フィスコリサーチレポーターの飯村真由です。
第6回はハウスドゥ<3457>の安藤社長にインタビューしてきました!不動産売買仲介のFC事業を全国展開しており、今年3月にマザーズ上場を果たした企業です。ぜひ最後まで読んでみてくださいね☆
※なお、本インタビューは12月14日(月)にフィスコアプリ&ウェブに先行配信した記事です。
飯村:起業したきっかけを教えてください。
安藤:もともと中小の不動産会社に勤めていたのですが、バブルが崩壊した影響で倒産してしまいましてね。再就職しようにもなかなか雇ってくれるところが見つからないような不況でしたので、“ならば一度きりの人生、自分の力でイチから勝負しよう!”と決意。地元の京都で、とある不動産会社を買収し、たった3坪の事務所からスタートしました。1991年、私が26歳の時のことです。
飯村:不動産のなかでも売買仲介を主力事業としたのはなぜですか?
安藤:勤めていた不動産会社は投資物件を売買し利鞘で稼ぐ、いわば投資会社のようなやり方。儲かる時は儲かるのですが、リスクの大きい仕事でした。私は、ただ利益の追求をするのではなく、もっと地道で、お客様に喜んでいただける売買仲介の仕事をしたいと考えたからです。
飯村:社名の由来、もちろん「ハウス」はわかるのですが、「ドゥ」の意味とは何ですか?学生時代のあだ名が「安藤=アンドゥ」だったとか!?(笑)
安藤:アハハ!確かにアンドゥと呼ぶ友人もいましたよ(笑)でも、社名の由来は別にありまして。起業当初は「オリエントハウジング」という社名で不動産売買仲介を行い、グループ会社がリフォームや中古住宅の再生販売などを手掛けていたのですが、「ハウスドゥ」が誕生したのは、この体制を2005年に再編成した時のことです。ニューヨークのスポーツ用品ナイキの店で、「Sports Do.」というキャッチコピーを目にしましてね。「スポーツしよう!」という、その単純かつインパクトの強い呼びかけが心に残ったので、再編成後のグループの名称は「ハウスドゥ」にしようと。
飯村:なるほど〜。再編成の狙いとは何だったのでしょう?
安藤:最大の狙いはFC展開です!米国では不動産業界のFCが非常に盛んですが、日本ではFC展開している企業がまだ少なく、遅れていると感じていました。また、中小が大手に勝つためには、みんなで力をあわせた共同体を創ることが必要ということもFC参入した理由の1つですね。
飯村:いつから上場を意識されていたのですか?
安藤:実は10年くらいに前から上場は視野に入れていました。2006年からスタートしたFC事業の加盟店数が2008年初めに100店舗を超え、いよいよ!と思っていた矢先にリーマンショックが起きまして、、いったん上場準備室を解体しました。
飯村:リーマンショックでは多くの不動産会社が倒産し、業界全体が大きなダメージを受けたことと思いますが、その苦境をどうやって乗り切ったのでしょうか?
安藤:倒産した会社と当社との違いをご説明しますと、
【倒産した会社】 ⇔ 【ハウスドゥ】
・仲介を止めた ⇔・売買事業をやめた
・主物件だけ販売 ⇔・他社物件の仲介を強化
・値引きに応じない⇔・値引きを断行
といった点でしょうか。リーマンショックを乗り切ったことは経営者として大きな自信となった一方、当時180名いた社員を1年かけて80名まで減らしたのは辛かったですね。
飯村:その後の上場までの道のりを教えてください。
安藤:不動産価格の下落により物件を安く買えるチャンスでしたから、ファンドの割安物件に40億円ほど投資し、年間12〜13%(約5億円)の利益を生み出すことに成功しました。2012年からは毎年80名の大量採用に踏み切り、その過程の赤字分は保有していた収益物件を売って補うことができました。2013年にアベノミクス相場の訪れをチャンスと捉え、上場に向けて再始動。今では400名を超える社員数となり、十分な人材が育ちました。
飯村:今年の3月に念願の上場を果たされたわけですが、上場してよかったと思う点は?
安藤:知名度が向上したことで、問い合わせ件数が急増しましたし、上場=企業として信頼していただけますので、問い合わせから加盟までの時間も短くなりました。異業種からの加盟や、同時に2店舗3店舗と複数加盟していただくケースなども増えています。2015年11月末時点での加盟店数は336店(オープン準備中含む)と想定を上回るペースで好調な推移となっています。
飯村:ハウスドゥグループに加盟すると、どのようなメリットがありますか?
安藤:当社が培ってきた経営ノウハウを全て早期習得できます。スーパーバイザーによる直接指導や集合型研修だけでなく、WEB学習「DO CHANNEL」なども用意していますので、フォロー体制は万全です。集客という意味では当社のネームバリューを活かしていただけますし、加盟店の皆さんにしっかり儲けてもらうことが大事ですので、本部は月額21万円の固定費のみをいただくというシステムにしています。また、グループ全体の士気を高めるために「全国FC大会」を開催するなど、加盟店とのコミュニケーションは積極的に行っています。
飯村:10月21日に開催された「全国FC大会」に私も参加させていただきました。大盛況でしたね!!安藤社長が講演でお話されていた不動産事業にかける思いを改めて教えてください。
安藤:「日本の住宅市場をもっとオープンにし、不動産業界を変えたい!」という理念のもと、私の経営方針としては、
◇物件情報を素早く&全て開示:業界の囲い込み問題をなくしたい!
◇営業エリアの絞り込み:3〜5万世帯のエリア内で地域No.1を目指す!
◇売れ筋の物件、高くても良い物件、原価で処分できる物件のみを常に仕入れる!
◇自社物件を無理して売らない:お客様のニーズにあわせて他社物件も同等にすすめる!
など、目先の儲けを追うようなことはせず、“お客様のために”という意識を徹底することが何よりも大切だと考えています。
飯村:イメージキャラクターに古田敦也氏を起用されたのはなぜですか?
安藤:“誠実な人柄”です。古田さんとゴルフをご一緒する機会がありましてね、そのとき「当社のイメージキャラクターはこの人しかいない!」と直感で思ったんですよ。今では株主にもなっていただいています。CMなどの広告費用を加盟店から毎月10万円ずつを集めて、本部がブランド価値向上を目指したイメージ戦略を行うことで、非常に効率のいい広告宣伝ができていると思います。
(前半はここまで。後半に続きます〜!)
<SF>