EMシステムズ Research Memo(1):2Q決算は2ケタ増収・増益。第3の柱となるビジネスモデル構築に取り組む
[15/12/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
EMシステムズ<4820>は調剤薬局を中心とする医療機関向けに、医療事務処理コンピュータシステムを開発・販売するITサービス企業。低い初期費用と月々の利用料支払という料金プランに基づいたストック型ビジネスモデルに業界内でいち早く転換したことで高い競争力を維持、調剤薬局向けシステムの市場シェアは約30%で業界No.1の地位を不動のものにしている。足元、医科システム事業を第2の収益柱に育成するために診療所・クリニック向けの医療事務処理コンピュータシステム、電子カルテシステムの拡販に注力。加えて、EHR(医療情報の連携)のメリットを活かした第3の柱となるビジネスモデルの構築にも取り組んでいる。
11月6日に発表された2016年3月期第2四半期累計(2015年4月〜9月)の連結業績は、売上高が前年同期比21.8%増の6,249百万円、営業利益は同126.3%増の685百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は113.1%増の805百万円となった。主力の調剤薬局向けシステムで、a) 2014年10月に子会社化したコスモシステムズ(株)が売上高、営業利益に貢献した、b)原価低減や継続的な経費削減効果がプラスに寄与したなどに加えて、その他の事業で5月から調剤薬局事業を開始した(株)ブリック薬局が寄与したことによる。
2016年3月期の業績予想については、期初予想(売上高12,732百万円、営業利益1,740百万円)を据え置いた。通期会社計画に対する進捗率は、売上高49.1%、営業利益39.4%と前年(売上高45.6%、営業利益24.5%)を上回るものの、来年4月に予定されている診療報酬の改定の影響を現時点で読み切れなかったことによる。弊社では、コスモシステムズ(株)の「ぶんぎょうめいと」のリプレース好調や電子薬歴対応の売上高増加が下期も続くと予想されることなどから、診療報酬改定のインパクトが見えてくれば上方修正される可能性があると見ている。
中期経営計画(2015年3月期〜2017年3月期)では、調剤システム事業の更なるシェアアップ、医科システム事業の拡大を図り、2017年3月期に売上高13,432百万円、営業利益2,040百万円を達成する目標を掲げている。弊社では、医科システム事業の拡大や介護事業者を含めた情報連携システムの構築が進むことにより、第3の柱となるビジネスモデルが構築され、新たな成長ステージに突入することになると考えている。
■Check Point
・2016年3月期第2四半期決算は2ケタ増収・増益を確保
・2010年以降は事業拡大を狙った提携、M&Aを積極展開
・医科システム事業の拡大に加えて、第3の柱となるビジネスモデルの構築に取り組む
(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)
<SF>
11月6日に発表された2016年3月期第2四半期累計(2015年4月〜9月)の連結業績は、売上高が前年同期比21.8%増の6,249百万円、営業利益は同126.3%増の685百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は113.1%増の805百万円となった。主力の調剤薬局向けシステムで、a) 2014年10月に子会社化したコスモシステムズ(株)が売上高、営業利益に貢献した、b)原価低減や継続的な経費削減効果がプラスに寄与したなどに加えて、その他の事業で5月から調剤薬局事業を開始した(株)ブリック薬局が寄与したことによる。
2016年3月期の業績予想については、期初予想(売上高12,732百万円、営業利益1,740百万円)を据え置いた。通期会社計画に対する進捗率は、売上高49.1%、営業利益39.4%と前年(売上高45.6%、営業利益24.5%)を上回るものの、来年4月に予定されている診療報酬の改定の影響を現時点で読み切れなかったことによる。弊社では、コスモシステムズ(株)の「ぶんぎょうめいと」のリプレース好調や電子薬歴対応の売上高増加が下期も続くと予想されることなどから、診療報酬改定のインパクトが見えてくれば上方修正される可能性があると見ている。
中期経営計画(2015年3月期〜2017年3月期)では、調剤システム事業の更なるシェアアップ、医科システム事業の拡大を図り、2017年3月期に売上高13,432百万円、営業利益2,040百万円を達成する目標を掲げている。弊社では、医科システム事業の拡大や介護事業者を含めた情報連携システムの構築が進むことにより、第3の柱となるビジネスモデルが構築され、新たな成長ステージに突入することになると考えている。
■Check Point
・2016年3月期第2四半期決算は2ケタ増収・増益を確保
・2010年以降は事業拡大を狙った提携、M&Aを積極展開
・医科システム事業の拡大に加えて、第3の柱となるビジネスモデルの構築に取り組む
(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)
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