【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家夢見る父さん氏:長期投資だからといってもうかるわけでない
[15/12/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家夢見る父さん氏(ブログ「夢見る父さんのコツコツ投資日記」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2015年12月23日0時に執筆
僕は国際分散投資を行っており、毎年12月には目標より多めになった分野の資産を売却し、少なめになった資産を購入するリバランスを行っています。今年は日本株が目標の割合を上回っていたため、そのウエイトを下げるべく、ヤフー<4689>を売却しました。
ヤフーを購入したのは2005年始めのころでした。2001年のITバブル崩壊で底値を付けた後、順調に株価は上がりました。また、インターネットがいよいよ世界を動かすと実感され、ヤフーの業績も好調で、PERなどバリュー的には割高でしたが、問題ないだろうと購入に踏み切りました。
その直後にライブドアショックがあり、IT企業は総崩れ。それから10年たっても当時の金額には全然及ばず、購入時の6割ぐらいの金額で手放すことにしました。よく、株は長期投資をするものだといわれますが、長期だったら何でもよいわけでありません。ヤフーのように毎年増収増益を続けている優良企業でも、バリエーションを無視して、必要以上に過大な株価で購入すると、10年たってもとりもどせません。
また、初心者は自分の好きな身の回りの企業を購入したほうがいいというアドバイスもあります。僕は当時からヤフーユーザーであり、サービスも分かりやすい企業でもあり、購入に踏み切ったわけですが、前述の通り、バリエーションを無視してはダメです。アメリカの株式評論家にジム・クレイマーという人がおり、彼は「バイ・アンド・ホールド」(買ったら持ち続ける)ではなく、「バイ・アンド・ホームワーク」を提唱しています。つまり、買うに当たっては十分に研究し、購入後もしっかりと業績や株価をチェックすることが必要ということです。
ただ、ヤフーでマイナスが出た分は、他の利確した銘柄と損益通算ができるので、ショックはそれほどありません。それより、個別株投資は単純に考えてはいけないと改めて実感しました。
今年の更新はこれが最後です。皆様良いお年をお過ごしください。そして、来年が投資家にとって良い年でありますように。インデックス投資に関心のある方は夢見る父さんのブログをごらんください。
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執筆者名:夢見る父さん
ブログ名:夢見る父さんのコツコツ投資日記
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