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シュッピン Research Memo(7):中古品の買取強化策が明確な効果を発揮

注目トピックス 日本株
■2016年3月期第2四半期決算EC成長加速に向けた取り組み:現状と今後

(1)ワンプライス買取と先取買取

シュッピン<3179>の特徴は中古品と新品を同時・並列に扱うことにある。消費者の視点からは高品質廉価の中古品と新品を比べながらベストミックスの買物ができる。一方、同社の視点からは、中古品を触媒にして新品の販売量を拡大させ、新品だけあるいは中古品だけを扱うケースと比較した場合に比べ、より速いペースでの成長を実現できるというメリットがある。これまでのところ、同社が狙い通りの成功を収めているのは弊社が過去に何度かレポートしてきたとおりだ。

同社のこのモデルを現実にワークさせる上では、中古品の在庫が大きなカギを握る。したがって、これまでの同社の取組みは販売以上に中古品の買取強化策に重点が置かれてきたというのが弊社の理解だ。典型的な例として、2013年7月に「ワンプライス買取」を導入したことがある。これは機種ごとの買取価格を明示することで、交渉の余地をなくし、ネットでの買取でも不利を排し、また交渉の時間を省けるという環境づくりを目指したものだ。

さらに同社は、2014年9月に「先取交換」を導入した。これは手持ちの機材を下取りに出して購入する場合、先に購入品が届いてから下取品を渡せば良いという仕組みだ。これは手元から機材がなくなる状況をなくすことでユーザーの不安を取り除き、取引を促進させることを狙ったものだ。

2つの施策はいずれも明確な効果を発揮し、カメラのEC買取額は、実額及びEC買取率(カメラの全買取額に占めるEC買取額の割合)の両方において、明確に右肩上がりのトレンドを描いている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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